(※東京のPiPPAの話です)
はじめに
休みの日。外出しない予定だったが、あまりに天気が良くて「出かけないのは罪」だと思ったので、気になっていたシェアサイクルPiPPAをためしてみることにした。
カーシェア
数年前うちの近くにタイムズカーシェアのステーションが設置された。
うちでも時々利用しているが、利用者はじわじわと増えていて、週末は争奪戦の様相を呈している。
当然近隣にステーションがどんどん増えている。
PiPPA駐輪ポート
「カーシェア流行ってるな」と思っていたら、今度は近所のタイムズカーシェアのそばにシェアサイクルPiPPAの駐輪ポートが設置された。
スタートは5台だった。
カーシェアと違ってPiPPAはスタート地点に自転車を返さなくてもいい。
別の駐輪ポートに返却できる便利なシステムだ。
だから最初5台あった近隣ポートの自転車は、今では3台となってしまった。
でも当然だれかが状況を監視しているようで、時々5台に復帰している。
(後日、この駐輪ポートのそばにもう一つPiPPAの駐輪ポートがあることがわかった。こちらは13台だ)
初めてのPiPPA
まずアプリで基本的な使い方を理解した。
現在キャンペーン中で、年会費1080円は無料である。
それとは別に利用料金が30分につき108円かかる(他にお得なコースも用意されている)。
前もってクレジットカードで1080円をチャージした。
初めてなので少し時間はかかったが、なんとか解錠してスタートできた。
目的地はふだん電車では行きにくい方面のカルディだ。
ちょうどオリーブオイルや粉チーズがなくなったので、安くて良いものがあるかと思ってターゲットにした。
錆びだらけの自転車
5年前に今のマンションに引っ越した時に、初めて変速つきの自転車を買って、サイクリングなどを楽しんでいた。
ところが、マンションの駐輪場には屋根がなかった。
ほどなく梅雨のシーズンが来て、購入からわずか半年ほどでピカピカだった素敵な自転車は錆びだらけになってしまった。
そのうちだんだん乗らなくなって、数年後に粗大ゴミとして処分してしまった。
あの自転車の運命をみていると、2台目を買う気にはならない。
気候の良いときは「自転車で走ったら気持ち良さそうだな~」と思うが、もう自転車に乗れる日はしばらく来ないと思っていた。
一時駐輪できない
さて、久しぶりに自転車で移動すると、予想以上の早さで目的地に到着してしまった。
ほかに用事もないのでノロノロ買い物をして、近くに温水プールのあるスポーツセンターを見つけたので、カルディの帰りに立ち寄ってみた。
PiPPAのシステムに精通していないので、アプリを通じて自転車の鍵を操作するときはとても緊張する。
スポーツセンターの駐輪場で後輪についているC型の鍵を普通にロックして、スマホのアプリ画面を確認する。
「一時駐輪する」のボタンが現れるはずなのにでてこない。
いろいろ調べても解決方法がわからなかったので、課金されるがどうせ短時間なので、そのままスポーツセンターにパンフレットを取りにいった。
今度はC型の鍵を解錠しなければならない。
だが、アプリは施錠されたことに気づいてないので解錠操作ができない。
ボタンを押しても「この自転車は使用中です」というエラーメッセージが表示されるだけだ。
どうにもできないのでアプリに記載されているPiPPAのコールセンターに電話した。
まずアプリを再起動してもう一度解錠操作を試すようアドバイスされたのでやってみたが、状況は変わらなかった。
再度コールセンターに電話すると、対処法を教えてくれた。担当者の指示通りいったん利用を終了して、あらためて利用開始した(具体的なやり方はコールセンターで聞いてください)。
一時駐輪ボタンが表示されない原因・対処法
結局は、鍵をかけるとき、C型キーの金属部分(出たり引っ込んだりする部分)がスポークに触れているとエラーが出るようだ。スポークというのは、車輪の放射状に張ってある針金のことだ。
その後も何度か、施錠したのに一時駐輪/利用終了ボタンが表示されないトラブルがあった。
施錠が認識されないときの対処法は、鍵のレバーをもう一度いちばん奥まで押しこむことだ。そうすればPiPPAは施錠を認識してくれる。
逆に「解錠しました」というアナウンスが流れたのに鍵が開いていないというトラブルも経験した。
この場合も、施錠してあるにもかかわらず、もう一度鍵のレバーをいちばん奥まで押しこんで、一時駐輪ボタンを押して、それから再度解錠作業をすると解決した。
クーポン
一時駐輪できなかったことに対して、PiPPAは【PiPPAライドクーポン】をくれた。初回ライドが無料になるクーポンだ。
(2度目にPiPPAを利用したとき自動的にクーポンは使用されていた)
PiPPAのメリット
・PiPPAが近所にあれば、終電を気にせず24時間いつでもどこにでも行ける。
・電車では行きにくい場所に自由に移動できる。活動範囲が広がる。
・今までできなかったことが可能になる(電車で行きづらかったプールで泳ぐとか)。
〈追記1〉
最寄りのPiPPAポートが閉鎖された
2018年10月30日に上記のPiPPAの記事を書いた。
それから5か月が経過した。
梅や桜が咲いて春が来ても、風が冷たく寒いので、しばらくPiPPAに乗っていなかった。
が、最近ちょっと家から離れたところにあるスーパーにはまって、PiPPAに乗って食料品の買い物に出かけていた。
利用終了時に最寄りのポートに返却すると、「ここはポートではありません」というエラーメッセージが表示された。『PiPPAがおかしくなってる』と思って、ここで間違いないという確認ボタンを押してそのまま返却した。
数日後に利用した時も同じくエラーメッセージが表示されたが、『またPiPPAがドジってる』と思って気にしなかった。
それから数日後にPiPPA運営事務局からCメールが届いた。アプリにメッセージを送ったので読むように書いてあった。
それは、利用していたPiPPAポートが2019年3月22日に閉鎖されたという内容だった。
ぜんぜん気づかなかったし、近辺の利用者もずっとそのポートを利用しつづけているよ?
今現在3台の自転車がとまっていて、ゼロになれば近隣のポートから移動させてずっと便利に使いつづけているよ?
閉鎖されたポートは自転車を5台まで駐輪できる小さなポートで、2人1組で数組が利用するとすぐにゼロになってしまう人気のポートだと思っていた。
でも、このポートから徒歩で3分ほどの場所に自転車を13台までとめられる大きいポートもある。
こちらはなぜか小さいポートに比べて人気がない。
小ポートがゼロになったときの予備要員として利用されていた。
結局、小ポートが大ポートに合併吸収された形となったようだ。
〈追記2〉
2019年8月現在、上記の近所の大ポートも撤去されてしまった。
これは大ショックだった。
現在の最寄りのPiPPAは徒歩7-8分のところの中ポート(上記小ポートは徒歩3分、大ポートは徒歩4分だった)。
<追記3>
2019年9月現在、<追記2>の中ポートも撤去されてしまった。
PiPPAは東京から撤退するのだろうか?と、不安が走る。
アプリで現在のポート設置状況を見ると、PiPPAのポートは駅周辺に収れんされている印象。とくに人の出入りが激しい駅周辺には複数のポートが設置されている。
私の最寄り駅は住人しか利用しない駅なので、PiPPAが撤去されてしまった。
隣りの駅は電車の急行停車駅なのでPiPPAポートがある。
家から徒歩10分くらいだろうか。今後はこの隣駅のPiPPAポートを利用する予定。
<追記4>
2020年5月31日現在、PiPPAはもうほとんど利用していない。退会して残高を返金してほしいのだが、返金方法についてどこにも書かれていない。電話して聞いてみなければ・・・
一方、通勤途中にあるセブンイレブンの駐輪場で他のシェアサイクルの自転車を発見した。ハローサイクリングという。
PiPPAが利用しづらくなったので、ハローサイクリングのアプリをダウンロードして会員登録してみた。料金は使用の都度、登録したクレジットカードに請求されるらしい(他の決済方法もある)。前もって自転車の予約ができるのが便利。