八幡山駅でランチ
初めて降り立つ京王線の八幡山駅付近でランチをとれる店をさがした。飲食店自体はたくさんある。行きたい店もたくさんある。しかし、残念ながら、そこまで腹ペコではなかった。朝、松屋で牛丼ミニを食べたからだ。
とにかく1時間の休憩時間をのんびり過ごしたいので、喫茶店をさがした。サンドイッチなどの軽食とコーヒーなんかいいかも。
駅前に喫茶店は何軒かある。でも外からのぞいたら人で混み合っててのんびりできそうにないのであきらめた。
隠れ家っぽい洋食屋「ウインキー」
八幡山駅周辺をさまよい歩いていると、道の奥まったところにちょっと気になる感じの看板が見えた。ゴールデンウィークなので休みかも?と思いながらも、いちおう店の前まで行ってみた。ランチメニューの看板がでていたのでラッキー! すごく穴場っぽくてイイ感じ。
13時40分ごろ来店。ここはオムライスやハンバーグをだす洋食屋さん。先客は常連さんが一人。落ち着いた店内で、とってものんびりできそう。
ポークの生姜焼き
ポークの生姜焼き(税込880円)を注文した。
洋食屋さん作だからか、生姜焼きがなんとなくカラフルでキレイ。野菜は玉ネギ、ニンジン、ピーマンのとりあわせ。生姜焼きにすりおろし玉ネギがうっすらのせてある。さらにトッピングに薄切りにしたたっぷりの新タマネギ。さらにすりおろした黒ごまもかかっている。
生姜焼きなのに(?)爽やかで、いろんな気配りが料理に感じられてとてもうれしい。フレッシュな野菜をつかうとか、野菜を調理直前にカットするとか。「誰かが自分のために手作りしてくれた料理」という感じがする。
会計をすませて店を出てからもう一度ランチメニューの看板を見ると、ポークの生姜焼きは「ライス付」と書いてあった。
たしかに最初、生姜焼きとライスがでてきた(ライスはやや多めの並)。トレーにのった完成体なので「これで完結なのかな・・。でもメイン料理とライスだけって、ちょっとめずらしい!」と思った。注文する前にセット内容を確認すればいいのだけれど、いつもランチタイムは時間がないので確認をおこたってしまうのだ。
生姜焼きを食べていたら、店主がみそ汁をはこんできて「これも飲む?」と、渡してくれた。
「セットにスープもついてたっけ? それともサービスなのか・・?」と、また悩みながらもせっかくなのでありがたくいただいた。
そしたら今度はコーヒーを持ってきてくれて「これ、よかったら・・」みたいにテーブルに置いてくれた。私はどこからどこまでがセット範囲内かわからない。でも、コーヒー代とか、できれば(必要なら)プラスアルファで払いたいと思った。が、結局、店主が請求したのは税込880円だけだった。「それで足りますか?」ときいてみたけど、いいみたい。ポークの生姜焼きだけでも心づくしの料理なのに、みそ汁とコーヒーまでサービスしてくれたのだ。
いまどき親切な人がいるものだ。もしかしたらランチ営業終了前であまっていたのかもしれない。
そういえば、練馬区のとある飲食店にも親切なおばさんがいて、コーヒーとか、豆かんとか、サービスでくれたことがあったっけ。
そういう人情って、まだ残ってるんだ。
それとも、いまの70代以上の人たちがとても優しいだけなのだろうか・・?