なんとか自分を元気にする方法

夫が家事をしてくれるようになった(2)

ザルに入れた食器

ザルに入れた食器

家事=女の仕事と思い込まない

地方の古風な家庭に育ったので、母親は専業主婦をして夫を支えるのが当たり前だった。

母親は、娘たちも同じ生き方をすることを望んでいた。

「女に学問はいらない」とよく言われた。

女が学問をすると生意気になるので、むしろ結婚の妨げになると警戒していた。

それは当たっていたかもしれない。

逆に父親は、これからは女にも学問が必要だと考えていた。

収入が安定した公務員になるといい、とよく言われた。

私は学問をしてますます生意気になり、古風な母親を攻撃して苦しめた。

公務員は退屈そうに思えて絶対になりたくないと思った。

恋愛にあまり興味がなく結婚願望はゼロだったが、不思議と友人たちよりも早く、流れで今の夫と結婚した。

地方にいる夫の両親は私の両親よりもひとまわり上の世代で、やはり勤め人+専業主婦の組み合わせだった。

結婚当初お姑さんに「専業主婦になって息子を支えてほしい」と言われたので最初はそうしてみた。

でも自分が自由に使えるお金がないと困るし、夫は給料を妻にわたすタイプではなく、私も「お金をください」とは言えない性格だったので、在宅ワークとか、だんだんパートにも出るようになった。

だが、メンタリティーは古風な専業主婦のままで、どんなに仕事が忙しくても夫の迷惑にならないように家事を完ぺきにこなさなければならないと思っていた。

夕食時には夫が好きなものばかりを食卓にどっさり並べた。

新米主婦らしく料理の本を何冊か買って、2~3時間かけて夕飯の準備をしたこともあった。

主婦が料理をしないのが当たり前になりつつある現代とは隔世の感がある。

家事が嫌いなことを夫に伝える

20年以上の時がたち、勤め人+専業主婦だった私たち夫婦の関係はまったく違う種類のものに変わった。

私の仕事が増えれば増えるほど、当初はゼロだった夫の家事量が増加してきた。

なんと今では私5.5~6:夫4~4.5くらいまで夫の家事量がアップしている。

黙々と家事をしていると『やりたくてやっているんだろう』と黙認される。

むしろ『自分のやり方があるだろうから邪魔しちゃ悪い』と遠慮されたりする(黙ってても率先してやってくれたらいいのに!!)。

私の仕事がたてこんでストレスがたまった時や、立ち上がれないほど疲れた時に、ひとりで爆発して、キレて、料理するのを拒絶したり、部屋に閉じこもったり、プチ家出したり、ということがだんだん増えてきた(加齢により疲れやすく、ガマンがきかなくなっている)。

やっぱり「完ぺきな専業主婦」というのは現実には存在しない偶像で、破壊されるのが自然だと思う。

女性は他人の気持ちに敏感で、何も言われなくてもすばやく察知して相手を思いやることができるが、同じ人間でも男性にはその能力がないことにも遅まきながら気がついた。

それで、本当は言いたくないけれど自分の大変な状況や、本当に疲れて動けないこと、料理・皿洗いをいっぱいしたくないこと、たまには夕飯作りをお休みしたいことなどを、できるだけ言葉で伝えるように努力した。

私が家事や料理が嫌いだとは、それまで夫は夢にも思わなかっただろう。好きでやっていると思っていただろう。

私が嫌なことを態度にださず、いつもできるだけやさしく愛想よく夫に接するようにしていたからだ。

母親同様「主婦のカガミ」であろうとし、「妻は夫を支えるもの」という信仰が骨の髄までしみこんでいたのだろう。

家事よりも自分のやりたいことを優先する

最近は、加速度的に夫の理解力が上がり、私の精神状態を観察・察知して、何も言わなくても家事を率先してやってくれるようになった。

私は、いぜんは週末は夫と一緒に過ごすために仕事をセーブしていたが、最近は自分の都合を最優先して仕事を入れるようになった。

仕事がないと自然に家事担当になるし、家事というのは無給なので、やればやるほど夫からバカにされ軽く見られるということがこのごろわかってきた。

「家事=(重要な/金になる仕事を)何もやってない」と、家事をする習慣のない男性は自然にとらえるようだ。

その証拠に、夫は専業主婦である自分の母親のことを限りなくバカにして軽んじている。

姑は家事を立派にやっているが、「何もしていない人」と息子から完全にバカにされている。

そのようすを見て、私はできるだけ仕事にでる日を増やそうと思った。

いぜんは仕事がたてこむと家事がつらくなるので休みを増やしていたが、今は「仕事が大変」と言うと、「それは大変だ」と理解をしめして、夫が夕食係をかってでる(もともと料理は好き)。

基本的に自分の服は夫自身が洗濯するようになったし、夫が休みの週末は彼が料理担当になったし、私が皿洗いが大嫌いだということを理解して、彼はとくに皿洗いが苦にならないらしく、台所にいて手があいたときにちょこちょこ食器を片付けてくれるようになった(その姿はまるで主婦!!)。

男性は女性よりも行為をパターン化するのが好きor楽らしく、いったんパターン化されれば、あとは無意識の自動運転で続いていくようだ。

ゴミ捨ての曜日も可燃ゴミ/資源ゴミはようやく覚えて、気づけば何も言わなくてもだしてくれる。

不要な家事をやめる

完ぺきな主婦を目標にするのをやめた。

料理を毎日しなくていい。

掃除は手抜きしても誰も困らない。

洋服・ハンカチのアイロンがけはやめた(ハンカチは寝押しがおすすめ、シャツは洗濯後干すときになるべくシワをのばして干すだけ。あとは気にしない)。

シャツのボタン付けなどの裁縫仕事は自分のぶんだけ。夫は夫のぶんだけ。

今では夫が料理や洗い物をやるのは当たり前で、私が洗い物をやるのは当たり前ではなく、家事をすると感謝されるようになった。

シンクに洗い物がたまっていると、夫が『片付けなくちゃ』みたいに自主的に洗ってくれるようになった。

家事のやり方はそれぞれ違うけれども、夫は夫のやり方でいい。

もっと早くからこんな生活がしたかった。

——

ポイント

・家事=女の仕事と思い込まない

・料理や洗い物が嫌いなこと、疲れてできないことを言葉で夫に伝える

・家事よりも自分のやりたいことをを優先する

・不要な家事はやめる(アイロンとか)

・夫の家事に完ぺきを求めない

関連記事:夫が家事をしてくれるようになった(1)

関連記事:食器をなるべく洗わない/拭かない方法

 

モバイルバージョンを終了