なんとか自分を元気にする方法

『名探偵モンク』

モンク

◎あらすじ

アメリカのドラマシリーズが大好きです。
よくあんなに次々といろんなタイプのドラマ、魅力的な主人公や脇役、エピソードを考えつくものだと、見るたびに感心します。

いま夢中で見ているのが『名探偵モンク』です。古くてマイナーなドラマシリーズかもしれませんが、ツタヤでDVDの棚をながめて「これにしよう!」と選んだのが大あたりでした。

どんなときでも気分を明るくしてくれるコメディはいいですね。その日に嫌なことがあってもやもやしていてもすべてを吹きとばしてくれるパワーがあります。気づけばドラマの世界に入りこんでげらげら笑っています。

ところで、ミスターモンクのようなキャラクターは珍しいのではないでしょうか?
強度の強迫神経症なのです。潔癖症で完璧主義。優柔不断。
明るくて大味なイメージのあるアメリカ人とは真逆の性格です。
むしろ日本人にはこっちの方が共感しやすいキャラかもしれません。
私自身にもそのけがありますが、神経質・潔癖症・完璧主義な部分が日本人にはありませんか?
まぁ、ミスターモンクはそれを上回ってますけれど…。

物が並んでいてそのうちの1つが曲がっていたら真っ直ぐそろえたくなるとか、人と握手をしたあとにウェットティッシュで手のひらをふきたくなるとか、なにかちょっと汚れてしまったらその場できれいにしたくなるとか、ペットボトルの飲み物を人とシェアできないとか……。
あ、わかるわかる~って場面がたくさん出てきてうれしいです。

(ここからネタバレありです)ミスターモンク(トニー・シャルーブ)は最愛の妻を事故で亡くして心の病気になり刑事の職を解かれます。何年も家に引きこもったあと看護婦のシャローナ(ビティ・シュラム)の助けをかりて社会生活に戻っていく。

一度覚えたことは絶対に忘れないという天才的な頭脳の持ち主ですから、能力の使いみちはいろいろあるわけですが、その能力を発揮する前にささいな部分に引っかかってそこから先に進めなくなる癖(曲がった物を真っ直ぐするまで他のことを考えられない等)があるのでいまだに復職できません(カウンセリングにもかよっています)。
でも最近はシャローナと2人1組でサンフランシスコ市警のコンサルタントとして犯罪現場で活躍しています。

犯罪は主に殺人ですが、ミスターモンクが依頼を受けるのは普通の警察官がまったく解決できない難事件です。それらの難事件はモンクが存在しなければ永遠に謎がとけずに完全犯罪となるものばかりです。
前代未聞のトリックをスタッフの誰かがよく毎回思いつくものだと感心することしきりです。

たぶんミステリーマニアや推理小説マニアに見せればトリックやアリバイのほころびがたくさん見つかるのでしょうが、『名探偵モンク』はあくまでコメディということで許してほしいです。

◎お気に入りのエピソード

●DVDシーズン2-7、第14話「警部愛妻物語」(Mr. Monk and the Captain’s Wife)

ストットルマイヤー警部(テッド・レビン)が渋めで、でも時々コミカルでいい味だしてます。
シリーズ1の最初の方では当然のようにミスターモンクを軽く見て、あてにしていないのですが(モンクは誰が見ても問題アリの変な人ですから)、一緒に難事件の捜査にあたるうちに、モンクの才能に感銘を受けて態度を変えていきます。モンクの真似をしてみたり、友情さえ抱くようになります。
そんな2人が同居したら?というのがこのエピソードの試みです。
機会があったらDVDを手にとってみてください。

●DVDシーズン2-8、第15話「夫婦ごっこ」(Mr. Monk Gets Married)

捜査目的でモンクとシャローナが夫婦を演じます。
結婚カウンセラー役に『グリー』でスー・シルベスター役だったジェーン・リンチが配役されていたのがとてもうれしかったです。

◎見たことのあるドラマシリーズ

・セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City、1998)
・名探偵モンク(MONK、2002)
・ドクター・ハウス(House M.D. 2004)
・クリミナル・マインド(Criminal Minds、2005)
・クローザー(The Closer、2005)
・ナンバーズ(NUMB3RS、2005)
・グレイズ・アナトミー(Grey’s Anatomy、2005)
・グリー(glee、2009)
・バーン・ノーティス(Burn Notice、2012)
・殺人を無罪にする方法(How to Get Away with Murder、2014)etc
(※原題とアメリカでの放送開始年を併記)
(※ほとんどの作品をコンプリートしてません)

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