なんとか自分を元気にする方法

ねこおばさん

のらねこ

のらねこ

週末某スーパーに試食販売の仕事に行くと、近くの売り場で別の販売員のおばさん(推定60代)が肉の試食販売をしていました。
職業柄なのか、販売員にはフレンドリーでおしゃべりな人が多いです。話しかければその瞬間から友だちのように親しくなれます。今回会った人はとくに穏やかで話しやすい人で、お店もそんなに忙しい店ではなかったので時々おしゃべりをして気晴らししていました。

いろいろ話しているうちに、おばさんは「ねこおばさん」であることが判明しました。
ねこおばさんとはノラ猫にエサをあたえることを日課としている人のことです。
うちの近くにもねこおばさんがいて、時々「にゃ~、にゃ~」と猫を呼ぶ大きな声がマンションの部屋の中まで聞こえてきます。そんな人もいるので「ねこおばさん=ちょっと変わった人」というイメージを抱いています。

販売員のねこおばさんは変わった人にも見えないのですがやっぱりかなりの猫好きです。
近所からひんしゅくを買うことをおそれて家からちょっと離れた場所で夕方決まった時間にノラ猫にエサをあげているそうです。仕事がある日は時間にまにあわず、ノラ猫はあきらめてどこかに行ってしまいます。でも翌日にはエサがちゃんとなくなっているので、たぶん時間をあけて何度かその場所をチェックしているのだろう、とねこおばさんは推察していました。

おばさんの悩みはノラ猫のエサをカラスが狙っていることです。
カラスもおばさんのことをおぼえていて姿を見せると「カー、カー」と大きな声で(うれしそうに?)鳴くそうです。

余談ですが、私はずっと嫌カラス派でした。別に攻撃されたとかフンを頭に落とされたということもないのですが、見た目やイメージだけで嫌いってありますよね?
ところが、ある本を読んで親カラス派に転じました。松原始が書いた『カラスの教科書』です。著者はカラスの研究者です。著者のカラス愛がハンパなく、文章は短くて読みやすく、可愛いカラスのイラストも満載で、読めばだれでもカラスを好きになる好著です。
気晴らしに読む本をお探しの人におすすめです。

さて、ねこおばさんにとってはノラ猫のエサを狙う悪役のカラスの話でした。

ねこおばさんとは土日一緒で2日間にわたって猫の話を聞いていました。
おばさんがエサをあげているノラ猫は10ぴきもいるそうです。
私が「さわらせてくれる猫はいますか?」ときくと、1ぴきいるといいます。もともと人に飼われていたノラ猫です(ノラ猫がしゃべったのでしょうか?)。でも飼い主にひどいめにあわされた猫は逆に警戒心が強くなります。

さんざんノラ猫の話をした後で、こんどは飼い猫の登場です。2ひき飼っているそうです。「昨夜、猫と一緒に寝ていたらイビキで起こされてしまった」などとノロケを聞かされました。うらやましいかぎりです。

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