なんとか自分を元気にする方法

コロナで生活が楽になったような、苦しくなったような

試食販売

ねこおばさん

投稿日:2018年2月5日 更新日:

週末某スーパーに試食販売の仕事に行くと、近くの売り場で別の販売員のおばさん(推定60代)が肉の試食販売をしていました。
職業柄なのか、販売員にはフレンドリーでおしゃべりな人が多いです。話しかければその瞬間から友だちのように親しくなれます。今回会った人はとくに穏やかで話しやすい人で、お店もそんなに忙しい店ではなかったので時々おしゃべりをして気晴らししていました。

いろいろ話しているうちに、おばさんは「ねこおばさん」であることが判明しました。
ねこおばさんとはノラ猫にエサをあたえることを日課としている人のことです。
うちの近くにもねこおばさんがいて、時々「にゃ~、にゃ~」と猫を呼ぶ大きな声がマンションの部屋の中まで聞こえてきます。そんな人もいるので「ねこおばさん=ちょっと変わった人」というイメージを抱いています。

販売員のねこおばさんは変わった人にも見えないのですがやっぱりかなりの猫好きです。
近所からひんしゅくを買うことをおそれて家からちょっと離れた場所で夕方決まった時間にノラ猫にエサをあげているそうです。仕事がある日は時間にまにあわず、ノラ猫はあきらめてどこかに行ってしまいます。でも翌日にはエサがちゃんとなくなっているので、たぶん時間をあけて何度かその場所をチェックしているのだろう、とねこおばさんは推察していました。

おばさんの悩みはノラ猫のエサをカラスが狙っていることです。
カラスもおばさんのことをおぼえていて姿を見せると「カー、カー」と大きな声で(うれしそうに?)鳴くそうです。

余談ですが、私はずっと嫌カラス派でした。別に攻撃されたとかフンを頭に落とされたということもないのですが、見た目やイメージだけで嫌いってありますよね?
ところが、ある本を読んで親カラス派に転じました。松原始が書いた『カラスの教科書』です。著者はカラスの研究者です。著者のカラス愛がハンパなく、文章は短くて読みやすく、可愛いカラスのイラストも満載で、読めばだれでもカラスを好きになる好著です。
気晴らしに読む本をお探しの人におすすめです。

さて、ねこおばさんにとってはノラ猫のエサを狙う悪役のカラスの話でした。

ねこおばさんとは土日一緒で2日間にわたって猫の話を聞いていました。
おばさんがエサをあげているノラ猫は10ぴきもいるそうです。
私が「さわらせてくれる猫はいますか?」ときくと、1ぴきいるといいます。もともと人に飼われていたノラ猫です(ノラ猫がしゃべったのでしょうか?)。でも飼い主にひどいめにあわされた猫は逆に警戒心が強くなります。

さんざんノラ猫の話をした後で、こんどは飼い猫の登場です。2ひき飼っているそうです。「昨夜、猫と一緒に寝ていたらイビキで起こされてしまった」などとノロケを聞かされました。うらやましいかぎりです。

-試食販売

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

スーパーで買い物

コロナで仕事がキャンセルされた

コロナで仕事がキャンセルされた スーパーでの試食販売の仕事にもコロナウイルスの影響が出始めている。 最初にキャンセルの連絡があったのは2月18日(※このとき「コロナウイルスのためキャンセル」と言ってい …

スーパーで神様に救われた

試食販売の事前研修 試食販売はどれも重要なものだが、この週末2日間の試食販売はその中でも特に重要なものだった。 実施3日前にメーカーの本社まで出向き2時間の事前研修を受けたのだ。担当者は研修を受けにき …

商売のジンクス

◎まえがき ジンクスって面白いです。 普段みんなあまりジンクスについて大っぴらに話し合わないようです。 たしかに縁起かつぎというのはペラペラしゃべると効果がうすれそうな気もします。 でも現代でもジンク …

愛知出身のお客さん

某スーパーで東海地方の食品を試食販売中に、愛知出身という女性のお客さんが話しかけてきた。 肉の話になって・・・ 客:「肉で、いちばん食べるのはやっぱ鶏よね」 私:「名古屋コーチンが有名ですけど、日常的 …

スーパーで買い物

さびしいマネキン

某スーパーで試食販売をしていた。 お店によって試食品を積極的に食べてくれるお客さんと、すすめても食べるのを嫌がるお客さんがいる。 このお店のお客さんはほとんど試食をしてくれないお客さんだった。 だから …




 

椎名のらねこ

コロナで仕事がなくなり、現在は徒歩圏内の小売店でパートしてます。自分の気晴らしに、読んだ本、美味しかったものなどについて昭和的なセンスで記事を書いています。東京在住。既婚/子なし。