実家の遠い関係筋が銀座に家を所有していたらしく、その人が亡くなったため、それが譲られ両親(と他の親戚)の持ちものになった。
古くて大きな一軒家というか、ヨーロッパの映画に出てくるマンションのような建物だ。
階段をのぼって左側の玄関が私たちの家だ(右側はいとこ家族の家)。
窓際に置いてある古風な丸テーブルに腰かけて外を眺めると、銀座の街・商店街がよく見える(『眺めのいい部屋』という映画の一場面みたいだ)。
今後はこの家を拠点に好きなだけ銀座で遊ぶことができる。
といっても当座私たちが行く先は相変わらず銭湯や入浴施設。
映画館で古い映画を見て、古い劇場で歌舞伎を見た。
劇場の売店で働く人たちは、歌舞伎の子役がたどる悲しい運命に同情して、皆ひどく泣いていた(売店まで歌舞伎の声が聞こえるので)。
銀座の街で夫と寿司屋で合流した。
銀座に自由に使える家ができたことを伝えても仏頂面(自分の家ではないから?)。
銀座の高級店の握り寿司は小さい。
私は小さい握り寿司をいくつか皿の上でつなげて、おいしくて満足度の高い寿司はできないものかと試行錯誤する。
いろんな寿司をつなげたり離したりして最高のオリジナル寿司をつくろうとするがうまくいかなかった。
寿司をぜんぶ食べて、トイレに行った。
ここで目が覚めた。
この夢には元ネタがある。
去る3月29日、東北に住むお姑さんの誕生日会ということで、予約して銀座で寿司を食べた(「銀座で寿司が食べたい」と言う彼女の希望で)。
予約の時間まで時間があったので銀ブラした。
お姑さんはその晩は上野のホテルに泊まり、翌日は新幹線の時間まで自由行動。
「もう一度銀座に行きたかったけど一人なので新幹線の時間に間に合うか心配で行かなかった」
というのを後日聞いて『そんなに銀座が好きなのか!?』と驚いた。
そんなことが頭から離れなくて夢になった。