水分をとらなくても生きられる?
1年前の4月8日に心臓弁膜症の手術を受けた。
その際、病院で生まれて初めての水分制限を経験した。
手術前後はほとんど水分がとれなくて、狂おしく喉が渇いた。
水分=血流が増えると心臓に負担がかかることを避けるための水分制限だった。
心臓手術を受けるまでは、1日何リットルでも、水をたくさん飲むことは体の新陳代謝を促進する健康的な行為だというイメージがあった。
かつて有名人でも1日に水を3リットルも飲むような健康法を実践して、それをエッセイに書いている人もいた。
私もそんな世間一般の飲水に対するイメージに感化されて、なるべく水分をとるように努力していた。
たとえ喉が渇いていなくても・・・
その健康法にはトイレが近くなるという欠点があったけど。
1日何回どれくらいの量の水をどういうタイミングで飲んだらいいのか?
病院で水分制限を経験して、でも心臓は手術によって新たに健康になり、退院後もあまり水分をとらないようにしていたが体調は良かった。
水分少なめでも健康を維持できるということを発見して、トイレに行く頻度も減って便利だと思い、飲水控えめな生活を1年以上続けていた。
しかし、4月末から6月初旬にかけて、体に異変が起こり始めた。
コロナが流行していた3年の間、私は一度も風邪をひかなかった。
病院に行くのは春先に花粉症の薬をもらいに行くときだけだった。
ところが、コロナが終息した2023年4月末にとても喉が痛くなる風邪をひいた。
市販薬(ルル)が効かなかったので病院で薬をもらい、1日3回5日間飲み続けると風邪は治った。
そこまではいいのだが、ホッとしたのもつかの間、ひと月後の5月末にまた喉がチクチクイガイガするようになった。
今までこんなに頻繁に風邪をひいたことはないし、もしかしたら季節はずれの新たな花粉症にかかったのかもしれないと思った。
今回も市販の風邪薬が効かなかったし、毎日じわじわと症状が悪化するので、病院に喉の違和感をやわらげる薬をもらいにいった。
内科の先生の診断は風邪で、前回と同じ風邪薬を2種類処方された。
現在治療3日目で経過は順調だが、こんなに頻繁に風邪をひくのはどうしても納得いかない。
本来自分は免疫力が高く、病気になりにくい人間だと思っていたから。
喉が痛く、たまに咳もでるので、このところはいつもの2倍くらい水分をとるようにしていた。
以前から思っていたのだが、私の体は効率的に水分を吸収していない気がする。
体がうるおう前にすーっと下までおりていき、トイレで排出されているのではないか?
なんとなくそんな感覚がある。
それで体に吸収されやすい水分について調べたり、どれくらいの頻度で水を飲めばじゅうぶん体中に水分がいきわたるのかを調べたりした。
飲んだ水は20~30分後に小腸や大腸で吸収されるらしい(適量内の場合)。
なので、飲んだ水が体に吸収されないということはない。
体に水分が足りないと感じるのは飲む量が必要レベルに達していないのかも。
ともかく2時間に1回のタイミングで、200mlほどを7回程度飲むといいみたい。
つまり私の生活だと起床して血圧をはかって朝7:30に1回、仕事中の9:30、11:30、13:30、15:30に計4回、帰宅して17:30に6回目。
それ以降はアルコールをとるが、寝る前にも水200mlを飲んだほうがいいだろう。
計7回で1400ml。
それ以外にも、1日3食とっていれば、食事からも水分が1000mlくらい体に供給されるらしい。
必要な水分量は1日2500mlくらいが目安なのでこんなところでいいか。
とはいえ1回200mlというのは少なくない量だ。
だって上の飲水計画では仕事中に4回、合計800mlを飲むことになっているが、いつも仕事中に飲んでいるのは500~600mlサイズのペットボトル飲料だ。
1日に2本用意して1本以上飲まないとノルマを達成できない。
初夏に脱水して免疫力が落ちた?
ネットで水分のとり方について調べていて、私がこの4月と5月末に風邪をひいた原因は、脱水による免疫力の低下ではないかと思った。
手術以降は普段ほとんど水分をとらない習慣になって、4月以降気温が上がり、夏日などもあり、汗をかく日が増えた。
私は汗かきなので人よりも多く水分を蒸発させる。
体の中では水分=血流=栄養分なので、汗をかくことによって私の体は栄養不足に陥った(食物から栄養をとっていたとしても血流が弱いと全身に必要量がいきわたらない。体中の水路が干上がった状態)。
その結果、免疫力が低下して、風邪をひきやすくなった。
そう考えると納得がいった。
そういえば最近、何度か軽いめまい/ゆらつきも経験したし。