夫は次男坊
20年前に結婚した夫は2人兄弟の次男である。
私は3人姉妹の長女である。
やはり生まれた環境が考え方や行動パターンに影響を及ぼすことはあると思う。
自分自身の性格を客観的にみるのは難しいが、20年間みてきた夫の性格について、いまだに不可解に思う部分がいくつかある。
不可解な夫の性格
(1)2番手が好き
たとえば家電製品を新調したとき、必ず最初の使用者を私にしたがる。
1番に使うことになぜか抵抗をおぼえるらしい。
昔、お兄ちゃんより先に行動して怒られた経験がトラウマになっているのだろうか?
※黒川伊保子の『夫婦脳』をちょっと立ち読みしたら、長男は1番になることにこだわるが、次男は1番にこだわらないと書いてあった。そのまんまうちの夫にあてはまる。男女脳については、私は両者はぜんぜん違うと思うので関連本を読むと納得するし勉強になる。自分は女脳だと思う。ただ、パターンにあてはまらない例外的なタイプがたぶん2割くらい存在して、その人たちからすれば「またかよ!」「決めつけるな!」「ぜんぜんそうじゃない!」というリアクションになるのだろう。
(2)人マネが好き
夫は人マネが好きだ。
私がやっていることをマネることがよくある。
マネされるとイラッとするので、「マネするな!」と怒ると、マネしたくてもガマンするようになった。
でも時間がたってほとぼりが冷めた頃にひそかに自分のやり方を私のやり方に変えていたりする。
たとえば、洗濯物(汚れた衣類)の置き場はもともと共通だった。風呂場の近くにカゴがある。
でも私は自分のものは自分で洗いたいと思い、自室に洗濯物をためるようになった(すぐ外のベランダに洗濯機があるし)。
するといつしか夫も自分の洗濯物を自室にためるようになった。
無意識のうちに人の行動パターンを観察して、それをマネてしまうクセがあるらしい。
物心ついた時から兄のやることをマネて、また兄が失敗して父親に怒られた時は、自分は別のやり方をしてうまく立ち回り・・・
最近夫の兄の息子たちの様子を見る機会があり、長男はドジで両親に怒られてばかり。
次男は兄のそんな姿をずっと観察している。
次男はもともと兄よりも優秀なのに、兄の失敗を教訓にしてさらに利口に完ぺきに立ち回ることができる。
母親は次男にベッタリで、恋人を見るような目で次男を見つめる(長男に対しては問題児を見る目つきだ)。
その次男の姿を見て、『うちの夫もこんな子供だったのかも』と思った。
姑は夫のことを「手のかからない子供だった」と言う。
次男の要領のいい性格は、少しズルい性格にも見える、良い子ぶりっこ、ほめられたがり。
あとなんでも「一緒に」やりたがる夫の性格がウザい、次男は甘えん坊?
(3)同化したがる
これは次男と関係なく、夫個人の奇妙な嗜好かもしれないが、なんでも一緒にやりたがるどころか、頭の中身・発想も私に同化したがる。「2人は一緒」だと無理やり思いこみたがる。
たとえば、たまたまある晩2人とも餃子が食べたくなってそれぞれスーパーで餃子を買いもとめて帰宅したとする。
2人の発想と行動が同化したことに夫は狂喜乱舞する。
「2人は一緒だから」「考えることも一緒」「やることも一緒」(これまでもこれからも・・・)という具合に、しゃべりながら、それを再確認するように、その事実(ではない)を私の頭にすりこもうとする。
なんでそんなに「一緒」が好きなのか?!
まるで自己を消滅させて私の中に溶けこみたいかのような人間なのだ。
私は一匹狼タイプなので、『なんでなんで?!』と大混乱するし、強烈な不快感を感じる。
でも、そう言っても夫の耳には何も届かない。
夫の生育環境
夫は、北国で両親と兄の4人家族の一員として育った。父親が40歳、母親が35歳のときに生まれた子供である。
父親は大学教員で母親は専業主婦だ。
躾が厳しく、食事中は私語を禁止されたという。
兄とはたぶん幼少の頃から今日まで不仲である(私の目からは冷戦状態に見える)。
数年に一度、両親と兄弟の家族が顔を合わせる機会があるが、兄弟はとても他人行儀で、必要最低限のことを「ですます調」で話すのみだ。
夫は父親を尊敬しており、親しみや愛情も抱いている。
兄弟の関係については家族の誰からもほとんどエピソードを聞かされたことがない。
姑に聞くと、「特別話すようなエピソードはない」そうだ。
タイムスリップして、兄弟の育ってきた姿を観察してみたい。
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