どしゃぶりの日、ランチに出たはいいけど傘を持ち忘れてしまった。そこで屋根のある場所からいちばん近いところにあって、おいしそうな店に目をつけて飛びこんだ。京都 勝牛。何年も前から食べたいと思っていながら、いつも店の前に行列ができているのであきらめ続けていた店だ。
14時すぎの店内はガラガラだった。讃岐うどんチェーンを思わせる飾り気のない調度なのだった。脂が少なめの牛ロースカツ膳・並1380円(+税)を注文した。
牛ロースは【赤】、牛リブロースは【白】と呼ばれている。ロースのほうが赤身主体で、リブロースのほうが脂肪が多く脂っこいらしい。両方味わってみたい人には「牛リブロースカツ 牛ロースカツ京玉膳」1480円(+税)がおすすめ。
トンカツよりもいろんな食べ方を楽しめるようにメニューが念入りに組み立てられている。
基本調味料は3種類(1.だし醤油+わさび 2.山椒塩 3.ソース)。
さらにみそ汁の他にカレーつけ汁がついている。
カレーはそば屋のカレーに似た和風タイプ。そば屋のカレーよりも味が薄めなので、牛カツにだし醤油orソースをつけてさらにカレーにつけたり、かけたりすると味が締まっておいしくなる。
「京玉」という半熟温玉もウリらしい。メニューによってついてたり、ついてなかったりする。牛ロースカツ膳にはついていなかったが、デフォルトの麦ごはんにかけて卵かけごはんを楽しむことができる。
他に変わったアレンジはカレー茶漬け。麦ごはんにカレーつけ汁とお茶をかけてわさびをそえるとさっぱりシメられるそう。
ただ夏場は冷たいお茶しか手元にないので冷茶漬けになるんだろうか? それともわざわさ声をかけて熱いお茶をもらうのか?
麦ごはん、赤だし、キャベツがおかわり自由というのはポイントが高い。大食いの人にとってはパラダイスだと思う。
入口に牛カツは30秒で揚がると書いてあった。ほんとにトンカツと比べると出てくるのが早かった。
ただし牛カツのサイズはトンカツよりひとまわりも、ふたまわりも小さい。
牛肉は豚肉よりも肉の味が濃いので物足りなさはなかったけど、ビジュアルの心細さはある。
結論としては、同じくらいの金額ならば、トンカツ定食よりも、牛カツ膳のほうが満足度は高そうだ。
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