荏原町駅ちかくでひとりランチできる店をさがした。
理想はそば屋。
小ぎれいでちょっと高級感のあるそば屋「そば膳処 桂庵」を発見した。
いつも財布には昼食代の千数百円しか入れてない(たくさん入れていると使ってしまうから)。
桂庵は値段の高いそば屋に見えてどうしようか少し迷ったが、もりそばが1000円以上することはないだろうと思い、入ってみた。
広い店内はちらほらとお客が入っていた。
ひとりだけど4人掛けのテーブルにすわらせてくれた。
メニューには1000円を切るそばもたくさんあったが、鴨つけそば(税抜950円)を注文した。
新そばのシーズンなのでずっと食べたいと思っていた。
ついに食べることができた。
そばの香りは面白くて、けっしてイメージするようないい香りはしない。
なんと表現したらいいかわからないような土からにじみ出てきたような不思議なにおいがする。
でもそれはある種フレッシュなにおいで、これを嗅ぎ、味わうところに新そばを楽しむ価値があるのだろうと思う。
そばの香りはさまざまなので、また別のそば屋でも新そばを味わってみたい。
さて、かんじんの鴨つけだしは、期待したとおりのおいしさだった。鴨にはしっかり脂身がついており、そこから香り高い鴨の油がにじみ出している。
鴨肉はたくさん入っていた。
今はネギもおいしくなっているので、新そばとともに、全体的にとてもおいしい鴨つけそばだった。
思い切って桂庵に入ってよかった。