なんとか自分を元気にする方法

いつかティファニーで朝食を/マキヒロチ

いつかティファニーで朝食を(全14巻)/マキヒロチ

マキヒロチ氏の漫画は『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』を先に読んだ。

新刊/古本まじえて全巻もっている。
そして最新刊を待ちこがれている。

『吉祥寺』の最新刊が待ちきれず、中毒症状をやわらげるために買ったのが『いつかティファニーで朝食を』だった。

やっぱり『吉祥寺』と同じテーマが流れていて、女の子たちへのエールに満ちていた。

登場人物には主婦もいるけど、基本的には働く独身女性がメインキャラクター。

佐藤麻里子というアパレル業界で働く20代の女性。

同棲している彼氏と仕事の板ばさみになったり、不満がはじけて別れたり、女友だちに癒やされたりと、読者の私たちと変わらない等身大の女性、毎日を必死で生きている今どきの女の子が描かれている。

タイトルにもなっている朝食の食べ歩きはストーリーのアクセントで、東京から出張で地方まで遠征したり、果てはニューヨークのお店も登場したりと、選択肢は無限大。

ニューヨークといえば、佐藤麻里子と3人の女友だちは、ニューヨークが舞台となったアメリカのドラマシリーズ『Sex and the City』の4人組をほうふつとさせる(と思っていたら漫画中にもSATCの話がでてくる)。

なんでも話せる女友だちが3人もいる人が心底うらやましい!

そこはフィクションの都合の良さだが、漫画の内容から作者のマキ氏もかなり多くの友だちに恵まれている人なんだろうと思う。

主人公は現代の若い女性たちなので言葉づかいは今どきだが、マキ氏のセンスにはどこか古風でベタな部分がある。

「安易に流行にながされたくない」という頑固さがほのかに見える。

世の中の流行を、ちょっと離れた場所から他人事のように眺めているタイプの女子におすすめ。

安易に流行にながされれば楽だろうと思いつつ、どうしても流されない自分をもてあましている人にもおすすめ。

唐突ですが『水曜どうでしょう』のあのノリが好きな人にも(『どうでしょう』も漫画にでてくる)。

もちろんアパレルが好きな人にもおすすめです!

■いつかティファニーで朝食を 1  – マキ ヒロチ■

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マキヒロチ氏の著者プロフィール(写真有)

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