なんとか自分を元気にする方法

PR誌にはまった

一冊の本

PR誌=本の雑誌

PR誌をご存知でしょうか。
何かを宣伝・アピールする雑誌なのでいろんな内容がありそうですが、私が数年前から定期購読して読んでいるのは出版社が発行している本のPR誌です。書評だけでなく小説・エッセイ・コラムも読めます。

朝日新聞社『一冊の本』

最初に読み始めたのは朝日新聞社の『一冊の本』です。佐藤優の読み物がいちばん楽しみです。彼独自の知識・経験・キャリアをもとにキリスト者としての立場から世の事象をながめると世界はこんなにも違って見えるのかといつも驚かされます。
ノンフィクション作家の山田清機の名もこの雑誌で知りました。彼は他の人が通常あえてスポットライトをあてない隅っこに光をあてて人生のドラマを浮き上がらせるのが得意なようです。PR誌をきっかけに『東京タクシードライバー』を購入しました。読むと生きる元気がわいてくる好著です。

今回の2018年2月号で面白かったのは、住職である小池龍之介の「脳と身体と仏道」です。
私は肩こりに悩んでいてマッサージや整体にもときどき通いますが、緊張症なのでまたすぐに凝りがたまってしまいます。エンドレスなのですね。ところが彼は……
(例えば)肩こりが「脳というペテン師の見せる…ニセモノ」で脳至上主義的な意識(執着・こだわり)を捨てればこわばりや緊張は自然に消えていく、と仏教をベースにした不思議な見解を示してくれました。そういう世界観もあるということを知ることによって救われます。

同じく2018年2月号の巻頭随筆では桐野夏生の新刊『路上のX』が紹介されていました。興味のあるジャンルであり、出版社にもこのテーマに強い関心をいだく読者がいることをぜひ知ってほしいと思いインターネットから予約購入しました(数日前に届きました)。

ちなみにPR誌は月刊で1冊100円程度。昔は書店に置いてあり無料でもらえたみたいです。今もあるのかもしれませんが書店自体の数が減っていて足を運ぶ機会もほとんどないので年間購読しています。『一冊の本』は送料・税込みで1年分が1000円です。軽くて持ち歩きに便利なので電車の中でよく読んでいます。

その他のPR誌

PR誌にはまると月に1冊では足りなくなりました。次に購読を申し込んだのが新潮社の『波』です。こちらの方が少し厚手です。1年分は同じく1000円。
さらに読みたくなって小学館の『本の窓』と講談社の『本』も現在購読しています。
他にも各社からいろいろ発行されていますので、興味のある人はぜひチェックしてみてください。

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