認知症の人の介護にかんするオススメ本は、髙口光子著『認知症の人の心に届く、声のかけ方・接し方』です。
認知症の人が目の前でいわゆる「問題行動」のようなことをしているときに、どのように声をかけたらいいのか、どのように接したらいいのか、具体的なセリフが例示してあります。
本書には、認知症の人がおこなうビックリするような行動の数々が多岐にわたってカバーされています。
たとえば・・・
・食べ物で遊ぶ
・口の中の物をわざと吐き出す
・口の中の物を取り出す
・隣の人のご飯を食べる
・食べたのに「食べてない」という
・変な物を口に入れる
・薬を飲まない
・水を飲まない
・ゴミ箱に排泄する
・下の世話を嫌がる
・便をさわる
・季節はずれの服装をする
・汚れた服を着替えない
・風呂に入らない
・セクハラをする
・人前で服をぬぐ
・ある物をさがす
・ない物をさがす
・「金を盗まれた」という
・同じ物を何個も買う
・ゴミをためこむ
・人の物を取ってくる
・レクの最中に立ち上がってウロウロする
・外に出ようとする
・家に帰ろうとする
・人の部屋に入る
・同じことを何度もきく
・幻聴・幻覚がある
・ナースコールを何度も鳴らす
・話しかけても返事をしない
・いきなり怒る/たたく/怒鳴る
・性的な行動をする
・他人を家族と勘違いする
・夜中に大声をだす
・バイタルチェックを拒否する
・夜寝ない
上記のような困った状況へのベストな対応が詳細にセリフ形式で示されています。
読みはじめは、認知症の人に接することがとにかく大変で、内容が重たくて『自分にはやっぱりムリ!』と感じました。
でも、半分くらいまで読むと、認知症の人たちの行動に少し慣れてきました。
また、認知症の人がおこなう不思議な行動についてベテラン介護者である著者が解説してくれるので、ページを追うごとに認知症の人への理解が深まってきました。
認知症の人に対する基本姿勢は・・・
・自分自身がやられて嫌なことを認知症の人にもやらない
・できるだけ自分自身と同じように自由に、好きなように行動してもらうよう努める
・認知症の人を管理しようとしない
・認知症だからといって頭ごなしに怒らない/叱らない
・恥をかかせない
・子供扱いしない
この本を1回読むだけで、認知症の人に接するのがだいぶ楽になると思います。
心の準備に最適。
あとは認知症について解説しているガイドブックを前もって読んでいれば、驚くことが少なくなり、より冷静に認知症の人に接することができると思います。
『認知症の人の心に届く、声のかけ方・接し方』のAmazon商品ページ(Kindle版)
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認知症関連本:認知症の語り: 本人と家族による200のエピソード(単行本)
認知症関連本:『認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由ー5000人を診てわかったほんとうの話』(新書版)
認知症関連本:『認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由ー5000人を診てわかったほんとうの話』(Kindle版)
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