なんとか自分を元気にする方法

忘れそうなお客さん

餃子

“忘れそうな”VS”忘れられない”お客さん

以前「忘れられないお客さん」という記事を書きました。販売員としての私に大きな喜びと満足感をあたえてくれたお客さんの話でした。

反対に「忘れそうなお客さん」とはどんなお客さんでしょうか…?

最近某スーパーで会ったお客さんが貴重な意見を聞かせてくれました。私はその内容を忘れたくないと思っているにもかかわらず、すでに忘れかけています。なので忘備緑として書き留めておきます。

70代男性客のクレーム

70代の男性です。平日昼間のスーパーではやはり女性客の数のほうが多いので男性客は目につきやすいです。昔に比べればかなり増えたと思いますが。

彼は私が試食販売していたウインナーを食べてくれました。スーパーでは同じお客さんが何度も同じ場所を通過します。しばらくしてその男性が向こうから戻ってきたので、また初めて会うお客さんであるかのように楊枝にさしたウインナーを「どうぞ」といって手渡しました。

すると彼が話をはじめました。
「あんたは、もう1回食べさせてくれるんだ。前ここで餃子を売ってたおばさんは、もう1回食べようと思って行ったら「お客さん、さっきも食べたでしょ」といって食べさせてくれなかった。買おうと思って行ったのに、そんなふうにいわれたらもう買う気がなくなる。てめえが金払ってるんじゃないんだから、どんどん食べさせりゃいいのに」

たぶん同じように思っているお客さんは多いと思います。でもこんなにはっきりと気持ちを表明してくれたのは彼がはじめてでした。

今どきのお客さんはクレームなどつけません。嫌なことや不満があっても我慢するのが一般的です。
たとえば販売員が試食させる料理になにか欠陥があっても、「まずい」とか「もっとここをこうしたらいい」と注意してくれる親切なお客さんは100人に1人いればいいほうじゃないでしょうか?
たぶんネガティブなことをいって一瞬でも嫌な空気になるのをさけて、あるいはたんに面倒くさいので、ほとんどの人がだまって立ち去ります。
だから今回のお客さんはとても新鮮でした。

でも今回も直接不満をあたえた販売員に文句をいうのではなく、別の販売員にいうのだから状況は改善しないというか…。
でもたしかにお客さんにかなり失礼な態度をとった餃子の販売員にその場でクレームをつけても逆ギレされるのがおちだったかもしれません。その空気を察知してなにもいわなかったのかも…。それ以前に販売員に怒られたのがすごくショックだったと思いますが…。

お客さんの立場と販売員の立場でそれぞれ言い分があり難しいです。
せめて不満を吐き出したことでお客さんの気持ちがすこしでも晴れれば、嫌な出来事は忘れてくれれば…と思います。

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