夫は好みが難しく、自分が作った料理が大好き
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いつも夫の晩ごはんの準備に苦労している。
そもそも私たち夫婦は好みが180度ちがう。
夫は刺身などの和食が好きで日本酒党。
私はパンやサンドイッチ、ピザ、グラタンなどが大好きで、ビールやワインを飲む(和食では寿司が好き)。
好みがちがうのだから、それぞれ好きなものを買ってきて食べればいいと思うのだが、夫は何でも『夫婦一緒』が好きで、食事も同じものを一緒に食べたがる。
とはいえ、なぜか体質的に小麦でできたパンなどの粉物が少し苦手で、彼と一緒に食べるとごはんがメインの和食になってしまう。
1人暮らしなら毎日洋食とか、中華、インド、東南アジア系の料理を作って食べるけど、夫と一緒だと8割がた和食になってつまらない(まれに休日に洋食をつくってくれるけど)。
本来私たち夫婦の生活では夫の仕事・好みを優先するのが当たり前だし、つまりいまだに昭和の夫婦的に生きている。
以前『作りたい女と食べたい女』という漫画とドラマにはまった。
マンションの隣り同士の女子たちか仲良くなって、一緒に部屋でごはんを食べる関係になる話だ。
ネタバレすると、その後2人はレズビアン的に付き合いはじめる。
異性婚者から見ると、同性カップルの立場の対等さがとても羨ましい。
男女のカップル間だと、最初から男が上で女が下、料理は女がするのが当たり前という前提が、わさわざ確認しなくても決まっている。
妻のやりたいこと(わがまま)を認める夫は心の広い良い夫らしい。
夫はいつでも自分がやりたいことを最優先でできるのに。
結婚した当初、姑から「働かずに、息子(の仕事)をサポートしてほしい」と頼まれたように、夫の仕事が重要で妻が働くのはわがままというような価値観があった。
姑は現在88歳で、私たちよりはひと昔前の人間だし、私たち夫婦自身も地方出身で男女不平等が当然の世界で生まれ育ってしまったから、この夫婦不平等関係をある日変えるのはとても難しい。
その点、男性同士のカップルとか女性同士のカップルは性差によって異なる地位をあたえられることが絶対にないのですばらしいと思う。
姑が働くなといっても、ほどほどにお坊ちゃんの夫は食費などの生活費を妻に渡すという発想が皆無だった。
それで私は働かないということは不可能で、やっぱり在宅ワークとかパートで働いていた。
私たち夫婦の問題点のひとつに「お互いにはっきり意見をのべない」ことがある。
夫は無口で遠慮ぶかい性格だし、私は3歳のときから母に虐待されて育って、人間がこわくてあまり自己主張できない性格になってしまった。
夫も強権的な父親に抑えつけられて育ったので、あまり自分を主張しない。
だが、夫婦間になると甘えも手伝って、私には自分の希望を強く伝えてくる(おもに食べ物関係について)。
夫は仕事人間で、会社から分不相応なほど仕事をもらってくる。
いつも締め切りに追われてアップアップしている。
それが彼の理想の生き方らしい。
でもそのしわよせが私に来て、晩ごはんの準備を当然のようにおしつけられる。
今では私もパート勤務ながらほとんどフルタイム働いているのに。
料理をおしつけられるだけならまだいいが、彼は毎晩「何を食べるか」にこだわりがありすぎで面倒臭い。
しかもとても食いしん坊で年々舌が肥えてなのか高級志向、贅沢志向になり、家でも比較的高級な食材を食べたがる。
だから夫が自分で選ぶときはデパ地下などで買い物してくる。
私の日常生活の徒歩圏内、自転車圏内には百貨店がないので、なかなか夫を満足させられる刺身などを買うことはできない。
食費は折半なのだが、私は自分が食べたくないものを買って、半分代金を支払わなければならない。
しかも食べる量は、私が3分の1、夫が3分の2といったところだ。
最近はもう食べたくもないので、買い物して料理しても自分は食べないときもある。
その場合は全額夫からもらう(月に2回くらいレシートを集計して夫に請求する。請求しないと自主的には生活費を渡さない夫だ)。
昨夜は夫からのメニュー指定、メニュー希望はなく、私は何か考えなければならなかった。
ただ一昨日夫が作った鶏すきの材料があまっていたので、夫は得意の親子丼を作ってもいいといっていた。
でも親子丼だけでは酒の肴にならないので何か用意しなければならない。
冷蔵庫に残り物のゴーヤチャンプルーがあるが、これは夫が食べたいものではない(私が食べたいものだ)。
旬のオクラをゆでて市販のタルタルソースをかけてみた。
これも夫の食べたいものではない。
ゴマ油が切れていたので、ゴマ油が比較的安く買えるスーパー(オーケー)に仕事帰りに自転車で行った。
肉は家に鶏すきの残りがあるので、魚コーナーに行ってみた。
つぶ貝の刺身が美味しそうだったので野菜と組み合わせてカルパッチョ風にできないだろうか?
つぶ貝が好きなのはわたしなので、夫には代わりにエビを買うか。
海老はボイルしてバジルで味付けしたものがあったので『もしかしたら美味しいかもしれない』と思い、夫はエビが好物なので、夫用に買った。
結果的には美味しくなかったらしく、あまり箸がすすんでいなかった。
つぶ貝のほうには味がなかったので、実験的にナンプラーをベースにしたタレを作ってみたが、夫は手をつけなかった。
エスニックはそれほど好きではないのかもしれない。
それじゃなくてバルサミコ風味の自分が買ってきたドレッシングをかけていた。
少し前に鮎の田楽を作ったときにも、私が手作りした辛味噌と梅味噌には手をつけず、自分で好みの田楽味噌を合わせて塗ってそれを食べていた。
年をとって辛いものが食べられなくなってきてるのかも。
変わり種よりはオーソドックスな味が好き?
私は自分ではそんなもの食べたくなく、何かできるだけ手をかけたものを提供しなければならないかと思い面倒くさいのにわざわざ作ったのにムダになりムカついた(いつものパターンだ)。
夫は自己中の気分屋で、そのときどきによって食べたいものの好みが変わる。
だから数種類の選択肢を準備したりもするが、どちらも気に食わないということが多い。
私とは好みがちがうし、発想もちがうのでいつもかみ合わない。
というか、夫は天邪鬼なので、AとBを用意するとCが食べたくなり、BとCを用意するとAが食べたくなるパターンがある気がする。
だからいつも満足しないし、私も不満の塊になる。
で、昨夜のカルパッチョ風は失敗で、最後に夫が作った親子丼を夫は「美味しい美味しい」とばくばく食べていた。
夫の自画自賛力はかなり強い。
親子丼には一昨日の残りごはんを使ったのだが、残りをぜんぶ使おうとするので量が茶碗2杯分くらいあった。
そうやって夫はいつも食べすぎていく(親子丼はもう盛られていたので私も2杯分食べたけど)。
私は女性には結婚をすすめない。
同性カップルなら対等な関係がきずける可能性があるのでいいかもしれない。
執筆者:椎名のらねこ
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