個食はすばらしい
投稿日:2018年12月31日 更新日:
人とごはんを食べていると、楽しいこともあるが、ストレスを感じることもある。
結婚していると、一緒にごはんを食べるのはあたりまえで、まぁ朝昼はむずかしいけど『夕飯くらいは一緒に食べよう』と努めることになる。
だが、何もいわなければ、夕飯をつくるのは女性の仕事である。
だまっていれば、自然に妻は仕事がえりにスーパーに寄って、売り場をすばやく移動しながらせわしく夕飯の献立を考え、食材を物色し購入する。
夫は仕事から帰宅して、妻が夕飯を調理して食卓にならべるまでは自由に過ごし、「できたよ~」と呼ばれると、当然のようにごはんを食べてまた自由な時間にもどっていく。
とくに私たち夫婦は父親が勤め人&母親が専業主婦の家庭で育ったので、誰も何もいわなければ両親のパターンを自然に踏襲しがちである。
結婚当初は前例を踏襲して専業主婦をしたりしていたが、自分の自由になるお金がないのは不自由なのでパートに出たり、在宅ワークをしたりしていた。
でもだんだん労働時間を増やしていき、夫の扶養からも抜けると、自転車操業のような忙しい生活になっていった。
もう20年以上一緒に暮らしているが、他人(夫)との共同生活を続けるためにかなり無理や我慢をかさねてきた。
20年間もよく我慢したと自分をほめてやりたい。
夫は自己中でノーテンキな性格。
私は神経質でつねに人の顔色をうかがって、相手を快適にさせようと気をつかいすぎる性格だ。
どう考えても自分のほうが損な性格だと思う。
最近ついに我慢のダムがいっぱいになって溢れて夫にキレてしまった。
仕事をしてとても疲れていた。
それなのにさらにその後、当然のように夕飯を準備させられるのがほとほと嫌になったのだ。
それだけじゃなく翌日も早く起きなければならないのに、日付が変わってもいっこうに帰らない夫を待っているのが嫌になったのだ。
しかも私の昼食は1時とか2時で、夜の8時、9時台には腹ペコでとても待っていられないのだ。
だから間食したりするが、そうすると真夜中に食べる一緒の食事がぜんぜんおいしくない。
夕飯タイムは調理&給仕&お酌までする家政婦にすぎないのだ。
時間のムダだし、むなしいだけなのだ。
キレて翌日家出して、帰宅後も夫とはほとんどしゃべらず部屋にこもり、夕飯もそれぞれ準備する生活が何週間も続いた。
というか、実際には現在も続いている。
個食というか夫婦別食というか。
たまたま帰宅時間がかさなれば、それぞれ買ってきた食材を組み合わせて一緒に食事することもある。
週末は私が仕事で夫は休みのことが多いので、夫が準備するという。
平日は帰宅後すぐに好きなタイミングでそのときいちばん食べたいものをなんの気兼ねもなくひとりで食べられる。
そもそも夫とは食の好みがちがうので、自分の食べたいものを我慢して極力夫の好きなものを提供するよう努力してきたのだ。
食べたいタイミングで食べる好きな食べ物はとてもおいしい。
こんな幸せな生活があるだろうかと思う。
また、夕飯の買い物とか料理・片付けの時短になり、自由時間が増えるので一石二鳥だ。
あの日キレて本当によかったと思う。
執筆者:椎名のらねこ
関連記事
-
-
◎自由が丘駅ホームの豚骨臭 仕事帰りに大井町線から自由が丘駅で電車を乗り換えた。5・6番ホームに出るとすごく濃い豚骨ラーメンのにおいがした。自分の中での豚骨ラーメンブームは10年くらい前に終焉したのだ …
-
-
家事ロボットの役にウンザリ もう何年も前から続いているが、22:30ごろ夫が仕事から帰宅して、夜遅いので急いで料理を作り始める。 理想としては下準備はそれまでに済ませている。けど、時間がなくて下準備も …
-
-
まとめ・感想 (※ネタバレありです) いちばん意外だったのは、母親になって後悔していることと、子どもを愛していることが両立していることだった。 それとこれとは別問題なようだ。 両極端な気持ちが1人の人 …
-
-
家事=女の仕事と思い込まない 地方の古風な家庭に育ったので、母親は専業主婦をして夫を支えるのが当たり前だった。 母親は、娘たちも同じ生き方をすることを望んでいた。 「女に学問はいらない」とよく言われた …
- PREV
- クリームチーズのかえし漬け
- NEXT
- おうちでトルティーヤ・ラップサンド