夫が家事をしてくれるようになった(3)
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今年、夫は「家事をする」という抱負を立てたらしい。
家事の量が過去最大になった。
料理にかんしては、昨年は「週末の夕飯担当」と自分で決めて、買い物して調理するか、仕事が入って時間がないときは出前をとるなどしてやりくりしていた。
今年に入ってからは、仕事が休みの週末は朝から3食、さらに平日も仕事の帰りに最寄りのスーパーで肉や魚を買ってきて調理してくれるようになった。
さらに朝は出勤前に皿洗いをして、余裕があれば夕飯の米をといで炊飯器にタイマーをセットする。
各種ゴミの回収曜日もついに覚えたみたいで、なにも言わなくても率先して捨てにいってくれるようになった。
洗濯は、私のほうが時間に余裕があるのでほとんどやっている。気がむけば、週末に夫が自分の分を洗うこともある(私は自分のものは自分で洗いたい)。
なぜいきなり夫が家事をするようになったかというと、私の我慢が限界にたっして、これまでは心の中で叫んでいた家事担当の不満を外に漏らすようになったからだ。
夕飯にふつうよりも皿数の多い手作りの豪華な食事を求める夫のために、実際もう総皿数で一生分の料理をつくったと思う。
しかも夫は食費や生活費をいっさい渡さない人間で(渡すべきことに気がまわらない)、私は夫に「お金をください」と言うことができない性格なので、ぜんぶ自分で負担して、献立をたてて買い物をして調理して夫にたらふくご馳走を食べさせて洗い物をしなければならなかった。
これでは嫌気がささないほうがおかしいと思う。
家事は無給で、いくらやっても自分が自由に使えたり、貯金したりするお金がもらえるわけではないし、逆に一生懸命やればやるほど貧乏になる構造だったのだ。
自分は生まれつき性格がやさしいほうで、これまでいつも夫を優先して、自分の要求をおさえて相手に合わせてきたが、結婚から20年以上たって、やさしい性格はソンするだけの性格だと遅まきながら気づいた。自己中心的な人間にやさしさを食い物にされ、利用されつくすだけ。いつまでやさしくしても、立場が逆転する日は永遠に来ない。
だからもう夫にやさしくするのはやめて、自分のやりたいように生きることに決めたのだ。
執筆者:椎名のらねこ
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