なんとか自分を元気にする方法

コロナで生活が楽になったような、苦しくなったような

裁判

裁判傍聴はリアル人間劇

投稿日:2018年5月21日 更新日:

東京地方裁判所に初・裁判傍聴に行ってきました。

事前準備/持ち物/服装/メモ

準備・持ち物はなにも必要なし。服装・メモは自由(帽子は脱帽させられる)。
(※身分証明書と印鑑を一応用意していきましたが不要でした)

傍聴の手続き/所要時間

入り口をはいってすぐに空港と同じようなセキュリティチェックを受けました。
それ以外は職員とのやりとりはなにもありませんでした。

どの裁判を傍聴するかを1階のモニターでチェックして自分で決めました(モニターがあいていたので所要時間は10~15分くらいでした)。
13時30分に開廷の場合は5分前に勝手に所定の法廷に入って傍聴席のイスにすわっていればいい感じです(そばに傍聴人の待合室があります)。
※ただし、人気の裁判には傍聴券が配られることもあるそうです。

傍聴した裁判は13:30~14:30でした。

途中入廷・退廷OKなのがとても不思議です。

食堂/売店

地下1階に食堂、喫茶店、すき家、ファミリーマート、郵便局、法律書の本屋がありました。

私は早めに到着しすぎて1時間以上時間があまったので、B1の喫茶店”Darlington Hall”でプレートBランチを食べました。
チキンの香草パン粉焼き・ホタテのクリームコロッケ・キノコピラフに味噌汁がついて750円でした。ワンプレートになっていて量は少なめ、塩分ひかえめでおいしかったです。追加でコーヒー100円を注文しました。
東京地裁では12時から食事時間の人が多いようで、12時前の店内はガラガラ、12時を過ぎるとあっという間に満席になりました。

刑事裁判/新件/窃盗

初めての傍聴なので、いちばん内容を理解しやすそうだと思った窃盗事件についての新件の刑事裁判を選びました。

被告人/事件

被告人は30代前半の男性でした。
カードでつくった借金の返済のたしにするために電車内で寝ている人のバッグを盗みました。
が、なんと電車にのりこんだときから警察がマークしていて窃盗後に電車を降りたところで現行犯逮捕されたそうです。

被告人には仕事があり月収は30~40万円です。
生活費には十分な額ですが、借金の返済が毎月十数万円+パチンコ・スロットがやめられず赤字です。

前科2犯。5年前に同じような犯罪をおかして執行猶予になりました。

争点

検察側は、悪質な計画的犯行であり、再犯のおそれもあるので2年の実刑判決を求めています。

弁護側は、被告が犯行前も後もまじめに勤務しており収入がある点、被害者に10万円の和解金を支払い示談が成立している点、3年前から結婚を視野に入れたパートナーと同棲しており、犯行後は金の管理をパートナーに頼んで更生しようと努力している点を強調して、裁判官に執行猶予を求めました。

ここで1時間の時間切れで判決は10日後に持ち越しとなりました。

<追記>5月31日に実刑判決が言い渡された。

関連記事初傍聴裁判の判決を聞きのがした

関連記事『法服の王国』by黒木亮

-裁判

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

佐藤優へのおすすめ入門書

佐藤優(著)『国家の罠-外務省のラスプーチンと呼ばれて』 感想/あらすじ 本書を読んでの感想は「事実は小説よりも奇なり」に尽きる。 まるで優れたフィクションのようなノンフィクションな一冊なのだ。 読み …

僕たちのカラフルな毎日(南和行著)

南和行氏と吉田昌史氏を知ったきっかけ 南和行&吉田昌史のゲイカップルについて知ったのは2018年10月1日の朝日新聞でだった。 彼らの日常生活を追ったドキュメンタリー映画『愛と法』の紹介記事を読んで、 …

『家栽の人』by毛利甚八

◎はじめに 裁判にはまっている。 関連本をいろいろ読んで、実際に裁判の傍聴にも行ってみた。 法廷には、読んでイメージするのとはまったく違う世界がひろがっていた。 そしてまた本を読み、漫画を読み・・・ …

『法服の王国』by黒木亮

『法服の王国--小説裁判官』(上・下) 黒木亮 著 (岩波現代文庫) (※ネタバレありです) あらすじ/テーマ 憲法を守り、人権を守る、誠実な裁判官の半生を描いた小説。 裁判官の歩む道は2つに分かれて …




 

椎名のらねこ

コロナで仕事がなくなり、現在は徒歩圏内の小売店でパートしてます。自分の気晴らしに、読んだ本、美味しかったものなどについて昭和的なセンスで記事を書いています。東京在住。既婚/子なし。

お問い合わせ先:siinanoraneko@gmail.com