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コロナで生活が楽になったような、苦しくなったような

LGBTQ+ 漫画

世界一周ホモのたび/サムソン高橋/熊田プウ助

投稿日:2020年5月24日 更新日:

『世界一周ホモのたび』を読んだ

能町みね子著『結婚の奴』を読んで、サムソン高橋氏と『世界一周ホモのたび』について知った。

アマゾンのレビューをチェックすると高評価で面白そうだった。

自分自身はゲイでない人が好奇心を満たすために読むみたい。

私も買って読んでみた。

読み始めるととまらなくなるだろうと思ったので休日までとっておいたが、やはり一気読みしてしまった。

内容は想像以上に面白かった。

グルメリポートなどもある旅行記なのだが、いちばんの旅の目的はゲイのサムソン高橋氏が外国人男性との恋のアバンチュールを楽しむことだ。

ゲイでない人間にはわからないゲイのための出会いの場=ハッテン場がこの世界の各所に密やかに存在しているらしい・・・ということが、この本を読むとわかる。読まないと一生気づかないだろう。

女である私には足を踏み入れることができないハッテン場の内部は・・・ときに天国、ときに地獄絵図・・・

アマゾンのレビューでみんなが指摘していたが、漫画のイラストがゆるくて可愛い。

それでエロ激しい場面も引かずに読むことができた。

サムソン高橋氏はあまりモテないほうらしく、意中の男性と相思相愛になることはほとんどないみたい。

それでも仕事兼欲望を満たすべく海外(タイ/マレーシア/ハンガリー/韓国/シンガポール/クロアチア/台湾/ドイツ/フランス)のハッテン場に単身で乗り込み、見事に撃沈してみせる姿は、大変雄々しく、ある意味すがすがしい。

とても自分にはできない体験記というだけでも読む価値のある本だ。

世界の見え方が広がるし、興味深かったり、すごく笑えて面白かったので、2巻も続けて買って読もうと思う。

気分転換には最高の本だ。

『世界一周ホモのたびDX』を読んだ

サムソン高橋原作/熊田プウ助漫画の『世界一周ホモのたび』の2巻もアマゾンで購入。

もともと『本当にあった笑える話スペシャル』という雑誌に連載されていたようだ。

だからこの漫画を読んで堂々と笑っていいのだ。

出会いを求めて海外まで行っているのにモテない悲惨な状況をギャグにかえて・・・

トルコ、シリア、イタリア、ハンガリー、ベルギー、マレーシア、シンガポール、スペインと今回も多彩な国々が登場。

イタリアを1か月一人旅とか、サムソン高橋氏はほんとに旅なれていてカッコいい。

しばしばゲイのケチ度の高さをアピールするけど、東京のありきたりのセコい日常生活にくらべれば、たっぷりとした海外の旅行生活は優雅で豊かで羨ましすぎる。

読むだけで旅行気分を楽しめるし、各国の物価、ホテル事情、食べ物情報など、ゲイシーンに無関係な人にも役に立つ情報が盛りだくさん。

もちろんゲイの参考書にもなるだろう(東京のハッテン場が具体的に紹介されている)。

読み始めるととまらなくなるし、読み終わるともっと読みたくなる。

3巻も注文します!

『世界一周ホモのたび祭』を読んだ

コロナ後の世界で・・・

最近この漫画を読むのが人生のいちばんの楽しみになっている気がする。

コロナで新しく得た仕事はけっこう単調だし、外食もしないし、どこにも遊びに行かないし、最低限の生活以外なにもなくなった。

そこに『世界一周ホモのたび』が入ってくれば刺激に溺れまくるだろう。

アマゾンで1巻ずつ注文しているが、読み終わってから次を注文するまでの間がどんどん縮まっている。

確実に中毒化している・・・

同時に、爆発的に面白いこの漫画を、だれか知り合いにすすめたくて仕方ない。

でも内容がかなりキワドいので、すすめる相手を選ばなければならない。

いちばん身近な人間は夫だが、夫はゲイに関する嫌な思い出(アプローチされたとか?)があるらしく、どちらかといえばゲイ嫌いだ。

しかし、ゲイに染まった私の目から見ると、夫の姿はなかなかゲイにアピールしそうだ。

たとえて言うなら「小熊」。

もっと太らせて、もっと体毛を生やして、もっとフケさせれば、サムソン氏のお眼鏡に叶う「美熊」になれる可能性も!?

熊専の視線で見れば夫がとてもセクシーに見えるというねじれ現象。

一方、3巻の『祭』で熊田プウ助氏が活躍していたが、確かにサムソン氏が言うように、同じゲイとはいえサムソン氏と熊田氏はタイプが真逆だ。

まるで陰と陽。

そして私自身は人間的に陰タイプなので、こんなにもサムソン氏の立ち位置がしっくりくるのだとわかった。

目立たず、モテない壁の花タイプ。

自分より20倍くらい性欲が強いと思うが、サムソン氏にはなにか親近感を感じてしまう。

そして当初はサムソン氏=男(ゲイ/ホモ)という認識だったが、だんだん巻が進むにつれて、男とかゲイとかホモとかの枠が薄らいでいって、サムソン氏を自分に近い女子のようにも感じるし、でも生物学的には男子だし・・・と、不思議なゆらぎを楽しんでいる。

さて、だれかに漫画を送りつけたい。読んで笑ってほしい。

通常、面白かった本や漫画は妹かお姑さんにおすすめすることが多いが、この漫画はアラ80のお姑さんには無理かもしれない(彼女は現在宮尾登美子にはまっている)。

妹の感性は柔軟だが、現在子育て中なので、性的なネタはお呼びでないかもしれない。

とりあえず、私は注文した4巻が届くのを首を長くして待っている。

『世界一周ホモのたび狂』を読んだ

この4巻めは他の3冊に比べて内容が少し地味かもしれない。

サムソン氏は、暑い国でクーラーにあたりすぎて風邪をひいてしまった。

なにしろハッテン場ではほとんど全裸で何時間も過ごすし、個室はクーラーがけっこうきいてる様子。

そこで眠ってしまったら、それは風邪ひくよ〜

ひいてしまったものは仕方がないけれども、最悪の体調での海外旅行はこちらまで気がめいる。

4巻で少し減速しちゃったな・・・

『世界一周ホモのたび結』を読んだ

ついに最終巻だ。

すごく内容的にボリュームのある一冊で、読み終わって「これ以上読めない」と思うととても寂しかった。

5巻には「クラクフのホモサウナでトラウマ発掘」というエピソードがおさめられていて、それを読むと身につまされた。

めずらしく真面目な話題が盛りこまれているのだ。

サムソン高橋氏の原点で、昔からずっと周りから浮き上がっていて一人ぼっちで、孤独だった過去・・・というのは自分と同じだ。

でもゲイとして生まれたサムソン氏の方が孤独は根源的に深いと思う。

そうか、これはサムソン氏の孤独を癒やす旅だったんだな。

この漫画を読むとなぜか心が落ち着くし、日常的な憂いが晴れてどこか救われた気持ちになるのは、トラウマという共通の根っこを持っている人が書いていたからかもしれない。

次はサムソン氏の家を買う話を買って読みたい。

■世界一周ホモのたび■サムソン高橋&熊田プウ太郎(ぶんか社)■

-LGBTQ+, 漫画

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椎名のらねこ

コロナで仕事がなくなり、現在は徒歩圏内の小売店でパートしてます。自分の気晴らしに、読んだ本、美味しかったものなどについて昭和的なセンスで記事を書いています。東京在住。既婚/子なし。

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