心療内科を初受診した(安かった)
投稿日:2021年3月24日 更新日:
お腹にガスがたまる原因
ことの始まりはオナラだった。
仕事中にお腹にガスがたまって苦しくなる。
ガスがもれてしまうこともある。
勤務時間の最後の1時間にそうなってしまうことがときどき起こるようになった。
インターネットで対処法を調べてみた。
寝転がってヨガみたいなポーズをとってガス抜きする方法が紹介されていたが、私は立ち仕事で接客中にガスに苦しんでいるのだからこの方法は使えない。
お腹にガスがたまる原因リストがあり、私の場合は胃腸は丈夫なので、不安を感じやすい性格が原因だと思った。
不安を感じやすい人はより多くの空気を飲みこむ傾向があり、多くのガスがたまりやすいという。
お腹のガスに関するサイト:https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100020/011800018/?ST=m_bodycare
接客中にはお客さんに話しかけることも多いので、会話中にもたくさんの空気を飲みこんでいそうな気がする。
とくにその日はお店がとても忙しく、そのぶん接客数も増え、トラブルも増え、不安、緊張、ストレスがかなり増大していた。
胃腸が原因なら漢方薬があるそうだが、ヨガ式のガス抜き法も使えないので、こんどは不安をやわらげる方法を調べた。
不安や緊張をやわらげるタンドスピロンとかセディールとかいう薬があるらしい。
通販で買って試してみようと思ったが、1箱100錠が1万円もするらしいし、ネット通販で売り切れていたり、副作用を読むと不安になったりで、病院で処方してもらうほうがいいと判断した。
担当は心療内科という。
これは心の問題をかかえている人が受診する病院で、私は心の問題をかかえ続けて生きてきたが、今まで一度も足を踏みいれたことのない場所だった。
でも逆に、これまでの人生の問題がこの機会に解決するかもと、期待がふくらんだ。
今までずっと苦しくて、一人で苦しんで生きてきたが、だれかに相談できればそれにこしたことはない。
そういえば10年くらい前に一度だけカウンセリングを受けたことがある。
しかしそれはかなりカジュアルなスタイルで、私が60分間にわたり自分の悩みを一方的に訴えて時間切れとなった。
何の対処法も示されなかったと思う(その時間はまったく残っていなかった)。
どちらかというと素人っぽい若い女性のカウンセラーだったが、とりあえず長年胸につかえていた悩みをぶちまけて、今現在の悩みを訴えて、胸がすっきりしたことは確かだった。
今までに何度かカウンセリングを受けたいと思い、料金を調べてみたが、1回1万円くらいで週1で最低でも半年間は通わないと改善が見こめないという印象だ。
とてもカウンセリング料をまかなえないのであきらめた。
病院の心療内科なら保険がきくし、薬を処方してもらえれば不安がやわらいで、幸せになれるかもしれない。楽しみだ。
初めて心療内科を受診した
グーグルマップで調べると、近所に3か所ほど心療内科があった。
口コミとかネットで得られる情報を総合して、自分が良さそうだと判断した病院に行った。
問診票を書いて待合室のイスにすわって雑誌を読んでいると、若い女性のカウンセラーが来て、初めてなのでまず別室で話を聞くという。
なにしろ3歳の頃プチ虐待をされて以来ずっと続く苦しみだ。
20分間くらいカウンセラーの質問に答えて、自分の事情を聞いてもらった。
カウンセラーは私の一生分の話を手早くまとめて心療内科の医者(院長)に報告するらしい。
長年憧れだったカウンセリングをタダ?で受けられて、心理の専門家に熱心に悩みを聞いてもらえて、それだけで天にものぼる気持ちになった(泣きそうにもなった)。
本命の心療内科の先生も、あえてカジュアルな雰囲気をかもしつつ、日常的な雑談をかわしつつ、親身になって5分間くらい話をしてくれた。
そして、私の希望どおり、不安をやわらげる薬セディールを2週間分処方してくれた。感動だ。
(先生は「セディールは効かないよ〜」といってたけど(せいぜい3時間の効き目らしい)。それでも私には十分だ)
意外にも、心療内科はすごく安くて、診察代(初診料/カウンセリング込み)が国民健康保険を適用して2280円。
セディールが2週間分で750円という破格の安さ!!
もしかして、今まで心療内科利用しなくて、私の人生かなり損してたかも。
※先生はセディールを処方したといっていたけど、実際の薬はタンドスピロンクエン酸錠だった。でも同じことのようだ。ジェネリック版か。
※あと閉経すると不安症がやわらぐとも話していた。病気も年をとる(!?)
タンドスピロンを飲んでみた
診療内科の先生は10分くらいで効きめが出るといっていたが、私の場合は30分くらいでちょっと眠たくなってきた。
「眠気等が起こることがある」と薬の説明にちゃんと書いてある。
タンドスピロンは「不安や緊張を和らげたり、気分を落ち着かせる」はたらきがある。
私の症状と希望にぴったりだ。
仕事が忙しいときパニックになることがなくなった気がする。ガスもほとんど気にならなくなった。
不安を和らげる以外の使いみちは睡眠導入剤として。
市販の睡眠導入剤を買って飲んだことがあるけど効かなかったので、最近はタンドスピロンを飲んでいる。30分くらいで入眠できて、でも比較的はやく効果がきれて目が覚めるけど、ないよりはいい。でもタンドスピロンも効かないことがある。
タンドスピロンクエン酸錠の説明:https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf8275.html
執筆者:椎名のらねこ
関連記事
-
ストレスと疲れがみるみる消える!1分間どこでもマインドフルネス/奥田弘美
脳を休ませる鼻呼吸 いつもストレスをためこみがちで、緊張症で疲れている私は、藁をもつかむ気持ちですぐにこの手の本に食いついてしまう。 「マインドフルネス」というのはわかりにくい言葉だが、この本の中では …
-
ネガティブ・ケイパビリティ-答えの出ない事態に耐える力/帚木蓬生
ネガティブ・ケイパビリティ 生きているといろんな問題が発生する。 自分に関するトラブルなら自分でなんとか事態に対処できるからいい。 しかし実際に起きるトラブルのほとんどが自分以外の他人に関わるものだ。 …
-
夫のうつ病が心配 自分自身にうつ病の傾向はないのだが、サラリーマンの真面目な夫は仕事をかかえこみすぎて、ときどきノイローゼ気味になり言動がおかしくなる。 とくに40代〜50代になると体力、処理能力が落 …
-
『この地獄を生きるのだーうつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。』は、東畑開人著『居るのはつらいよ』で知って、読んでみた。 自分が心を病んでいるので、ほかの心を病んでいる人の体験記には興味 …