マイ名古屋ブームは続く
投稿日:2024年10月29日 更新日:
名古屋への一人旅
今年、人生初の一人旅の行き先に名古屋を選んだ。
特に名古屋に思い入れはなかったが、東京から行きやすそうだったのと、都会なので美味しいお店がいっぱいありそうだし、地下鉄などで移動がしやすいし、落語が好きなので大須演芸場に行ってみたいと思って決めた。
予算がないので往復の高速バスを予約していたが、当夜(2/5)大雪で欠便。
翌日(2/6)午後の落語のチケットはすでに購入済みだった。
それで当日の朝、急きょ新幹線に乗り込み名古屋に向かった。
大須演芸場の近くの喫茶店で名古屋特有のモーニングサービスを利用して、落語を聞いて、近くの銭湯に入り、ビールを飲もうと店を探したがハンパな時間帯で適当な店が見つからず断念。
名古屋駅西に戻りコンビニでビールとおつまみを買ってスーパーホテルにチェックイン。
部屋でようやくビールが飲めた。
晩ごはんは、有名なので前から行きたかった、ひつまぶしのあつた蓬莱軒へ。
行列に並んで待ち、座敷でひつまぶしのセットと熱燗の日本酒を注文した。
うなぎの蒲焼きが東京で食べるものとだいぶ違うので驚いた。
私にはちょっと乾燥気味でパサパサしているように感じられたのだ。
でも後日、夫が名古屋出身である知人Oにこのうなぎの話をすると、彼女はこのひつまぶしが大好きで、名古屋に行ったときには必ず食べるのだと話してくれた。
『人の好みはいろいろだ』とつくづく思った出来事だった。
2日目(2/7)はこれといった予定がなかった。
名古屋好きの友人がすすめてくれたノリタケの森に行くことにした。
ノリタケの森は、陶器メーカーのノリタケが運営するミュージアムだ。
ノリタケというメーカーは知っていたが、名古屋のメーカーとは知らなかった。
またノリタケが「則武」というここの地名だということも…
話が前後するが、ノリタケの森がオープンするまで近くの円頓寺(えんどうじ)商店街を時間つぶしに歩いてみた。
喫茶店や名古屋めしを出す飲食店がいっぱいあり、とても魅力的だと思った。
名古屋城の近くなので、城下町風に建物を小綺麗にしつらえているお店もあり、ぶらぶら歩いているだけで楽しかった。
ノリタケの森に行ったあとは、なぜかすぐ近くにあるコニカミノルタプラネタリウムNAGOYAに入った。
プラネタリウムを見て外に出るともういい時間で、『早く昼ごはんを食べないと飲食店が休憩時間に入ってしまう』とあせった。
帰りの高速バスの時間もあるし、けっきょく名古屋めしはあと1食しか食べられそうにない。
さて、何を食べるか?
名古屋めしは今までほとんど食べたことがないので、スパゲティー系ではなく純和風の名古屋めしを食べることにした。
名古屋名物の味噌煮込みうどんだ。
グーグルマップで味噌煮込みうどんが食べられそうな店を検索しながら名古屋駅のほうに歩いた。
14時台で、すでに昼休憩に入っている店も多い。
朝日屋という店にたどり着いた。
味噌煮込みうどんを食べようと意気込んで来店したが、実は朝日屋はきしめん専門店であるようだった。
きしめんもぜひ食べてみたい名古屋めしのひとつなので、予定を変更してきしめんを食べることにした。
メニューがとても多い。
「焼ききしめん」という見たことも聞いたこともないメニューがバラエティ豊かに取り揃えてある。
なるべく地元の人に人気のあるメニューを食べてみたいと思ったのでお店の人に聞くと「焼きみそ太きしめん」だと言う。
それを注文した。
焼きみそ太きしめんは、由緒正しい名古屋スタイルで、熱々の鉄板にのって、生たまごをトッピングして登場した。
ちなみにここの太きしめんは通常の1.5倍の太さがある。
その後東京に戻ってから何度かきしめんを食べてみたが(飲食店のきしめん、スーパーのゆできしめんとか、スープとゆできしめんがセットになった商品を調理して、あるいはカップきしめんを買い求めて)、市販のきしめんには細くて柔らかいものが多く、朝日屋のきしめんは本当に美味しいきしめんだったとあとから理解した。
名古屋旅を終えて、『もう名古屋めしは食べられないんだ…』と残念に思った。
今まで東京で生活してきて「名古屋めし」をアピールした飲食店を見たことがなかったからだ。
ところが、名古屋について考えることも少なくなった8月の終わり頃、流れが大きく変わる出来事があった。
職場がある街に名古屋めしの店が新規オープンしているのを発見したのだ。
それから週1のペースで通い、はまった。
名古屋熱が再燃した。
名古屋は他の都市と同じようで違う街なのだ。
そのことは自分から名古屋に近づいて詳細に研究しないとわからない。
私は清水義範の名古屋本を読んだり、名古屋めしを貪ったりして、深みにはまっていった。
名古屋めしの店で本場の味に触れて、そのあとで自分で真似して作ってみたりもした。
あんかけスパゲティはイメージどおり美味しくできた。
小説『名古屋駅西 喫茶ユトリロ』に出てきた鬼まんじゅうも手作りしてみた。
これは本物を食べたことがないので、自分の鬼まんじゅうの味が正しいのかわからない。
東京・八重洲の玉丁本店
2024/9/17
東京駅の八重洲地下街にある玉丁本店に行った。
味噌煮込みうどんを食べた。
初めて食べる名古屋式の硬い味噌煮込みうどんだった。
やっぱりこのうどんは硬すぎると思った。
具は少なめだったが、鶏肉はとても美味しかった。
東京・四谷のきしめん尾張屋
2024/1031
きしめん尾張屋四ッ谷本店であさりきしめんを食べた。
厚みのある美味しいきしめんだった。
東京・八重洲の矢場とん
2024/11/12
矢場とん東京駅グランスタ八重洲店に行った。
矢場とんグランスタ八重洲店は場所がわかりづらい。
メインの構内にはなく、グーグルマップで「このへん」と思ったところから出口を出てすぐ右に曲がり自動ドアを入ると細い通路があり、そのレストランゾーンもグランスタ八重洲だという。
「グランスタ八重洲 場外」といった趣で、たどり着くまで「矢場とん無い!?」と、かなり混乱してしまった。
が、なんとか11時台に入店した。
店内はだいたいお客で埋まっているようだった。
1人だったので、数席空きがあったカウンターに案内された。
わらじとんかつ&ビール(グラス)を注文した。
わらじとんかつは『名古屋駅西 喫茶ユトリロ』シリーズの4巻「龍くんは引っ張りだこ」に登場したご当地グルメだ。
わらじとんかつは、ソースかつと味噌かつの2種類のとんかつを味わえるセット。
ごはんとキャベツはおかわりできて、あとは味噌汁、漬け物、小鉢が付いていた。
矢場とんのとんかつは他のとんかつよりもさっぱりしていて胃にもたれない印象を受けた。
ソースも味噌だれも、一般のものよりもサラサラしていて薄味だ。
わらじとんかつセットの分量は、自分が普段食べる食事量の1.5倍はあったと思うが、いつも通り約6時間後にはお腹がグウグウ鳴っていた。
この日はわらじとんかつを食べる前後で11400歩も歩いたという事情もあったが・・・
帰り際、12時台になると7~8人の行列ができていた。
執筆者:椎名のらねこ
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