なんとか自分を元気にする方法

コロナで生活が楽になったような、苦しくなったような

試食販売

元マネキン&現マネキン

投稿日:2019年10月19日 更新日:

スーパーで試食販売をしていると、たまに「私も同業なのよ!」と、お客さんからカミングアウトされる。

その瞬間、お客さんに対する緊張感がとけて、リラックスしてしまう。

元マネキン(試食販売員)だった人もときどき話しかけてくれる。マネキンを引退した人も。

この仕事はやりがいがあって楽しいので、引退した人はかつての自分を思い出して懐かしくなって、ついつい私に声をかけてしまうのではないだろうか?

先日も元マネキンさんと遭遇した。

お客さんだと思っていたら「私もやってたのよ、この仕事!」と、カミングアウトされた。

親の介護のために13年前にマネキンをやめたという。

11年間介護にあけくれて親が亡くなったら、今度は夫ががんになりまた介護生活が始まったという。

夫は2年後になくなって、現在自分はどん底の状態にいると話していた。

気づいたらずいぶん年をとっていて(66歳くらいか)、子供や孫がいてお金がいるのにお金がなくて、仕事がなくて、これからどうしよう、みたいな。

子供にできるだけお金をあげたいので自分に生命保険をかけているが、かけすぎて支払いがきつくなってきたのでプランを見直そうと思っている、という。

すっかり独立した子供のために自分にたくさん生命保険をかけるというのは初めて聞いた。

子供はそのことを知らないそうだが、知ればきっと、逆に心配するだろう。

「そこまで無理しなくてもいいのでは?」というと、「親とはそういうものだから」という答えだった。

会話中に「私の性格だから」というフレーズが何度か出て、本人も「人にいろいろやってあげたくなる性格」といっていたが、今は自分だけにエネルギーを集中したほうがいいんじゃないだろうか?

私が登録しているマネキン会社の名前を聞かれたので2つ教えたが、マネキン業界の現状は13年前とはかなり変わっているだろうと想像する。

モノが売れなくなったので、仕事が激減している。

スーパーの店内に立っているマネキンの数は去年よりも今年のほうが少ないし、一昨年よりも去年のほうが少ない。年々減ってきているのだ。

紹介したマネキン会社に電話しても、年齢が年齢だし採用はむずかしそうだ。

-試食販売

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

パンとデザートチーズのコラボ企画

◎ミイラ取りがミイラに 試食販売はお客さんとおしゃべりする仕事でもある。 たとえば、新商品のパンを食べてもらって感想を聞く。 「もっとここをこうして欲しい」という要望があれば聞いて報告書に記入する。 …

スーパーの買い物カゴ

客を値踏みするクセがついた

◎元気に声を出せば売れる? 試食販売の仕事を始めて5年くらいになる。 販売を始めた当初は無邪気なものだった。一生懸命がんばって商品をおすすめすれば、お客さんは買ってくれるものと信じていた。 研修でも「 …

スーパーで買い物

母に似たお客さん

地方びいき 都内の某スーパーで試食販売をしていた。 ある70歳くらいの女性のお客さんが商品を試食して気にいって買ってくれた。 商品のメーカーについて聞かれて答えたりした。 埼玉に本社があるメーカーだっ …

スーパーの売り場

誰にでもタメ口で話しかける人

誰にでもタメ口で話しかける女の子 大学4年生のとき本屋でアルバイトをしていた。 その店のバイトに、どんな年配の社員にでもタメ口で話しかける2歳下の女の子がいた。 「敬語をつかわない変わった人だな」と、 …

福の神、あらわる

高級スーパーで試食販売 某高級スーパーでスープの試飲販売をしていた。 高級スーパーはどこもそうだが、一般のスーパーよりもやはり客数は少ない。 この店舗も開店から出足が遅かった。 お客さんが少ないと、当 …