ピルで心臓手術が再延期に!?(3/1)
投稿日:2022年3月3日 更新日:
3/1に僧帽弁閉鎖不全症手術のために入院して、看護師にお薬手帳を手渡した。
このお薬手帳が問題となり、3/2に予定していた手術は再延期となった。
問題はマーベロン(低用量ピル)だ。
「ピルは血液中に血栓をつくりやすいので、リスクを避けるために1か月間休薬して、その後手術を」というのが担当医の説明だった。
ピルと血栓の関係については、ピルを飲み始めた20年くらい前に婦人科の病院で説明された。
しかしこの20年間、各種病院の問診票に記入しても一度も医者からピルに関するコメントはなかったし、問題が発生することもなかった。
ので、最近では『問診票に「ピル」と書く必要はないのかもしれない。ただのホルモン剤だから』と思っていた。
でも『ピルと書くか、書かないか』と悩みつつも『やはり念のため』と思い、今回心臓血管外科を初受診したときも、問診票に「ピル」と小さい字で書いたと思う。
問診票の控えが手元にないので確認することはできないけれども。
お薬手帳の方には当初「ピル」の記載はなかった。
病院で処方されるピルは28錠(1か月分)が3000円と高いので、最初に婦人科を受診した後は、インターネットの輸入代行サイトから海外のピルを取り寄せて飲んでいた。
海外のピルだと28錠が1000円程度で買える(サイトによってはまとめ買いでもっと安くなることも)。
安いのはいいが、ネットショッピングだとお薬手帳にピル購入の履歴が残らない。
もともと飲んでいることを他人(たとえ医師でも)に知らせたいような薬ではないので別に問題はなかった。
しかし今回心臓弁膜症の手術を受けることになった。
私は全身麻酔で手術後意識がなく、自力で薬が飲めない。
前もって看護師に毎日飲んでいる薬の内容を伝えて代わりに飲ませてもらわなければならない。
ピルは1日飲み忘れても、翌日2日分をまとめて飲めば効果に違いがない薬だ。
だから『看護師にピルを飲んでいることは伝えず、麻酔が切れた後に自分で2錠飲めばいいかも』と考えたりもした。
でもやはり最終的には入院前にお薬手帳に「ピル」手書きして提出した。
看護師は女性ばかりで、ピルに対する女性の反応は敏感だった。
リーダー格の看護師が病室にやって来て、ピルの飲用状況を私に確認した。
その看護師の激しい口調に、私も『ピルは血液を固まらせる働きがあったっけ?』と、今回の手術に影響があるかもしれない可能性をチラッと思い出した。
看護師から担当医にピルのことが伝わって、私と、わざわざ手術の説明を聞くために来院していた夫に、診察室で手術の延期が伝えられた(夫の前でピルの話はしたくなかった)。
なぜピルの問題発覚が遅れたか?
私の病室にいちばん頻繁に出入りする若い看護師に、ピルで手術が延期になったことを愚痴っていると、彼女は言った。
「通常この病院の患者さんは高齢の方ばかりで、男性が多いので、ピルという言葉を見て看護師たちは驚いたんです」
「患者数は男性の患者さんの方が少し多くて、女性も高齢の方が多いので、ピルを飲んでいる人はいなかった」
<<反省点>>
飲んでいる薬と心臓病手術の関係を病院まかせにせず、最初から自分で確認すればよかった。今はインターネットでなんでも調べられるのだから。
ピルが心臓弁膜症によくないことは、はっきり書いてあった。
執筆者:椎名のらねこ
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