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試食販売

マネキンが楽しい件

投稿日:2018年2月12日 更新日:

◎「マネキン」とは?

業界用語でスーパーや百貨店に立っている試食販売員のことを「マネキン」といいます。
約5年前に、ふと「なにか新しいことをはじめたい」と思い、飯田橋のマネキン会社に登録したのがはじまりでした。

よほど仕事内容が自分に合っているとみえて、とても飽きっぽい性格なのにまだ飽きないし毎回仕事への情熱がふつふつとわいてきます。
より条件の合うところを求めて移籍した結果、3社目の今の会社で落ち着いて3年7か月がたちました。

◎マネキンに必要な資格は?

マネキンは、採用にあたってとくに必要な資格はなく、高校生でも登録できる会社もあるので1日限りの気楽なアルバイトであり、それだけで暮らしを立てている勤続30年以上のベテランもありで、門戸が広く、だれでも気軽に始めて続けやすい仕事です。

◎マネキンのメリットとは?

マネキン最大のメリットは、休みが自由にとれることです。パート勤務だと自分が休めば他の従業員がその穴を埋めなければなりませんが、それがない。

私が登録している会社では、自分の働きたい日を半月前くらいに伝えて、仕事があればそこに入れてもらうというシステムです。最近は月に20日くらい働いています。仕事は選べませんが、嫌なら断ることができます(会社によっては仕事を選べます)。どうしても人員が足りないときは会社がその旨を依頼者(メーカー様)に伝えてお断りするそうです。他にもマネキン会社は星の数ほどありますので…。

逆に、入りたい日数分の仕事が入らない月もあります。やっぱり登録したてのころは実績も信頼もないので月に10日しか仕事が入らないこともありました。こういうフリーター的な仕事はWワークOKのことが多いので副業を持つのがおすすめです。
あるいは事務員がお小遣い稼ぎに週末だけアルバイトしていたりもします。タイプの違う仕事は気晴らしになっていいそうです。

2番目のメリットは人間関係のしがらみがないことです。

いちばんかかわりが深いのが登録会社ですが、やりとりは月に何度かの電話・メール・FAX連絡だけなので無害です。実際に現場で会うのはスーパーの従業員ですが、最初と最後にあいさつとか業務連絡を少しやりとりするだけなのであまり気になりません。たまに「いっぱい売ってね~」みたいなプレッシャーをあえてかけてくる人がいますが、それをうけてこっちがお客さんに「買って買って~」とプレッシャーをかけても、今どき買わない人は買わないのでどうしようもありません。あるいは買え買え圧力を強めるとその場ではいちおう買ったふりをして別の場所に置いて帰るという高等テクを使うお客さんもいます。

ただ売り上げアップのために呼び込み(大きな声で商品名やお得情報を周知すること)は重要だと思います。なのでマネキン側としては最低限それさえやっていれば非難されないかと…。ノルマもありませんし。

あとはたまに依頼者であるメーカーの営業担当者が現場に様子を見にやってきます。普通にありのままの状況を報告していれば短時間で次の巡回場所にいってしまう。

◎マネキンに向かないタイプは?

最後に、マネキンに向かないタイプは、孤独が苦手な人と寒がりの人だと思います。

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椎名のらねこ

コロナで仕事がなくなり、現在は徒歩圏内の小売店でパートしてます。自分の気晴らしに、読んだ本、美味しかったものなどについて昭和的なセンスで記事を書いています。東京在住。既婚/子なし。