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試食販売 生活

3つの忘れ物

投稿日:2019年9月3日 更新日:

1.傘

某スーパーに試食販売の仕事に行った。
ふと、前回来たときに、この店に傘を忘れて帰ったことを思い出した。

Googleで店舗名で検索すると、前回の訪問日が自動的に表示された。それは2か月前のことだった。

仕事が終わり退店するときに「以前忘れて帰った傘はどこに保管されていますか?」と、受付の人に聞いてみた。

「そこ」と、すぐそばにあった傘立てを示した。

ビニール傘など3本しか入っておらず、自分の傘はなかった。

「定期的に傘は粗大ごみとしてまとめて処分している」という話だった。

実は、この店は最近大掃除をした気配が漂っていた。

傘を忘れたとき、ある種ガラクタ置き場みたいなモノだまりに傘を置いていて『次回来るまでに誰も傘の存在に気づかないにちがいない。必ずそこにあるだろうから今度持って帰ろう』と思った。

スーパーのバックヤードにはそんなモノだまりがあちこちに存在する(各部門ごとに)。

ところが、当スーパーのモノだまりから傘は撤去されており、その周辺がやけにスッキリかたづいていたのだ。

このタイミングで、大掃除することなんてあるんだなぁと思った。

これで傘の件は終了。

2.スマホ

同じ日に、ランチに入ったカレー屋にスマホを忘れて出てきてしまった。

すぐに取りにもどるのがベストだったが、ランチタイム終了10分前で、徒歩でその店まで往復すると時間オーバーになるのでもどれなかった。

仕事帰りに取りにいくことにした。
お店の人は私のスマホをどうするのだろうか?

警察に届けられたら受け取りがかえって面倒になる。

電話だけでもして、あとで取りにいくむねを伝えたいと思い、スーパーの公衆電話に行った。

でも店の電話番号がわからないし、公衆電話に電話帳が置かれていないし、スマホで調べれないし、店名もはっきりとは覚えていない。

電話番号案内にかけてみた。
それは話し中かどうか調べるサービスの番号だった(114)。

10円玉は1枚しか持ってなくて、これで終わったと思ったら、受話器をもどした瞬間に10円玉がかえってきた。

もう一度、電話番号案内にかけた。
それは現在時刻を告げるサービスの番号だった(117)。

今度は10円玉はもどってこず、カレー屋に電話連絡することはあきらめた。

よく考えれば、カレー屋の店員は全員ネパール人なのだった。
警察には届けない気がする。

スマホを忘れたのが13時45分くらい。
18時30分ごろカレー屋に行くと、レジの上の小銭を置いたりする台の上にスマホが置いてあった。

取りにもどってくるのをいまかいまかと待ちわびていた風情。

店に入った瞬間ホール係の人に「電話!」って言われたし・・・

やさしいカレー屋さんでよかった。

3.リュックサック

そんなふうに無駄にバタバタした一日だった。

カレー屋の近くの駅からメトロにのって、途中でまたメトロに乗り換えた瞬間、リュックサックを背負ってないことに気づいた。網棚に置きっぱなしで降りてしまった(3回目)。発車直前に飛び降りて、メトロの窓口に行った。

とはえいリュックサックは電車に乗っていってしまったのだから、できることは何もない。

さいわい仕事関係の書類は手元のバッグに入れてある。

駅員さんに必要事項を記入した書類を提出して帰った。

帰宅して、乗った電車を特定したら、最終的な行き先は別の鉄道会社の管轄だとわかった。
明日はそちらに問い合わせの電話をしなければ・・・

〈翌日〉

リュックサックは駅に保管されていた。

めでたしめでたし・・・

関連記事:ぐんまちゃんの忘れ物

-試食販売, 生活

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椎名のらねこ

コロナで仕事がなくなり、現在は徒歩圏内の小売店でパートしてます。自分の気晴らしに、読んだ本、美味しかったものなどについて昭和的なセンスで記事を書いています。東京在住。既婚/子なし。