『羆撃ち』リターンズ
投稿日:2018年6月11日 更新日:
『羆撃ち』を読了して
先日、久保俊治著『羆撃ち』を読了して記事を書きました(『羆撃ち』by久保俊治)。
この本は久保氏の狩猟に関する回顧録であり、40年以上前の出来事が生き生きと著述されています。
最愛の狩猟犬「フチ」を失ったところで話は終わります。
第1の驚き
現在、久保氏は70代初頭のはずです。
北海道で家族と幸せに暮らしながらときどき趣味的に狩猟生活を送っていらっしゃるのかな・・・とイメージしていました。
が、バリバリ現役で活動中なのでした。
『羆撃ち』には久保氏が28歳で留学した狩猟スクール「アウトフィッターズ・アンド・ガイズ・スクール」が登場します。
校長は久保氏のハンターとしての実力を認めて高く評価してくれたアーブ氏です。
でも久保氏にはやはり日本の狩猟スタイルの方が合うということで、帰国してアメリカとの縁はもう切れたかと思いきや・・・
久保俊治校長が率いる狩猟学校「アーブスクールジャパン」なるものが2017年12月に立ち上がっていました!
アーブスクール北海道本校とアーブスクール岐阜校があるようです。
『羆撃ち』第2章のスタートですね。
第2の驚き
しかも現役ハンターである講師陣の中には千松信也氏の名前が・・・
千松氏の著作『ぼくは猟師になった』も最近読んだばかりなので、この2人の組み合わせには本当に驚きました。
アーブスクールジャパンのもう一人のメンバーはアーブスクール岐阜校の校長をつとめている瀬戸祐介氏です。
全員プロの専業猟師です。
アーブスクールジャパンでは狩猟関連の講義・講演・フィールドワークなどを行っているようです。
狩猟に興味がある人はぜひ覗いてみてください。
関連記事:『羆撃ち』by久保俊治
関連記事:『ぼくは猟師になった』by千松信也
関連記事:自給自足で生きる人たち
執筆者:椎名のらねこ
関連記事
-
-
「ブス」と言っていい本 とても刺激的なタイトルが目に入って思わず手にとってしまった。 まさかと思ったが「ブス」とは山崎ナオコーラ自身のことだった。 ずいぶん昔に著者の写真を見たことがある気がするけど、 …
-
-
『オーウェル評論集』ジョージ・オーウェル(岩波文庫) オーウェルの評論集 ジョージ・オーウェル(1903~1950)の評論集を読んだ。 評論だけではなくエッセイと呼んだほうがピッタリくるような気さくな …
-
-
(*ネタバレありです) 『空手道ビジネスマンクラス練馬支部』の単行本が図書館の「リサイクル資料」になっていたので持って帰って読んだ。 夢枕獏は身体をぶつけ合うような戦闘シーンをよく描く作家で、またそれ …
-
-
(※ネタバレありです) ポーランドのミステリー小説 日本ではポーランドのミステリー(犯罪小説)が紹介されることは少ない。 というのも、そもそもポーランドは歴史の中で、主権国家としての存在をロシア、プロ …
- PREV
- 『羆撃ち』by久保俊治
- NEXT
- 『家栽の人』by毛利甚八