なんとか自分を元気にする方法

コロナで生活が楽になったような、苦しくなったような

お客さん 試食販売

お客さんの大変な話

投稿日:2019年6月20日 更新日:

孫の母親がわりになったお客さん

某スーパーに試食販売に行った。
平日なのに妙に活気のある一日だった。

試食商品は売れたし、お客さんから結構重たい話を聞いたりしているうちに一日が終わった。

ある80代のお客さんは、以前は牛乳が飲めたのに、ここ3〜4年で体質がかわって牛乳を受け付けなくなったという。

ここしばらくいろんなことがあって大変だったそうだ。
夫を失い、娘を失った。
残された孫たちと婿の世話を自分がすることになった。だから今日もスーパーに買い出しにきている。

同年代の友人は毎日悠々自適に暮らしているのに、この自分の忙しさはどうしたことか。男の子2人だと汚れが激しくて、洗濯もとても大変だ。

とはいえ、1人はアメリカに行って(留学?)少しは楽になった。

下の男の子もある時期から自分と同じように突然牛乳が飲めなくなった。不思議だ。

がんサバイバーのお客さん

もう一人、ディープな話を聞かせてくれたお客さんがいた。

がんになったという。

ところがその女性の顔は晴れやかで健康そうなオーラが出ているのだ。

がんになったら元気になったという。
がんを取ったらそれまで調子悪かった原因が消えてとても体調が良くなったと。

彼女は栄養失調でがんになったという。
炭水化物しか食べてなかったそうだ。

20年間働きづめで、毎日食事をする時間がとれないほど忙しかった。職場で昼食が出るけれど、食べている時間がないのでご飯に味噌汁をかけて流し込む。家に帰れば父の世話、その後は夫の世話で、自分の食事はおにぎりですませていた。

当時は家から駅まで徒歩10分の距離なのにたどりつくまで40分かかったそうだ。背中が丸く曲がって身体が思うように動かない。

体調不良でも、食べていくためにずっと働き続けていた。

75歳の現在は仕事はやめて、付き添いサービスのようなバイトをしている。
また、病院にいる100歳の母親の世話もしている。

つくづく食べるものは大事だと思ったという。

100歳のお母さんはよく食べる人で、朝食を食べたらすぐ昼食のことを気にし、昼食を食べたら今度は夕食のことを気にするような人だという。

-お客さん, 試食販売

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