なんとか自分を元気にする方法

コロナで生活が楽になったような、苦しくなったような

試食販売

ウインナーが売れなくなった

投稿日:

◎ウインナーが売れなくなった

マネキン(試食販売)の仕事を始めて5年が経過した。
仕事に慣れてストレスが減ったように思っていたが、風向きが変わった。
いちばん売るのが簡単なウインナーがとつぜん売れなくなったのだ。
高くて売れないなら分かるけど、安いのに売れないのはなぜなのか?
スーパーの売り場責任者からも「売れてないね。もっと売ってね」と言われるしまつ。
同じやり方で今まではスムーズに売れていたのにどうしたんだろう?

逆に、試食販売のコツの一つは、試食品をお客さん一人ずつに手渡しすることだという。
試食台にトレーを置きっぱなしにして、お客さん自身につまようじで取ってもらうよりも、商品が売れる確立が高いようだ。
あるスーパーの精肉担当者から、「手渡しのほうがお客さんはありがたみを感じて購入率が上がるから、サンプルは手渡しするように」という細かい指示を受けたこともある。

実際には、ウインナーを切ったり、焼いたりしている時間があり、両手がふさがっていて手渡しできないことも多いが、可能ならばしたほうがベターだろう。
中にはグイグイ手渡しされると引いてしまうお客さんが多い店舗もあり、手渡しでほとんど食べてもらえないときは、トレー置き方式にしてみたら・・・?
店舗の客層によってベストな方法は異なるようだ。お客さんの空気を読みながらいろいろ試してみたら反応の良いやり方が見えてくるかも。

◎ベテランのマネキンさんから教わった裏ワザ

ウインナーが売れなくなる前のできごと。
某スーパーで他社のベテランマネキンさんといっしょになって、いろいろ教えてもらった。
2人とも精肉部での試食販売だった。
私はウインナーで、ベテランさんはオーストラリア産のステーキ肉。

最終的にベテランさんは200パック、10万円以上売り上げていたので「さすが!」と思った(ウインナーは120パック、5万円程度)。

そのときはスーパーの担当者から店舗おすすめのマスタードをウインナーにつけて一緒に試食提供し、マスタードも売ってほしいと言われていた。
マスタードは別に置いて、付けたいお客さんに付けて食べてもらう。
あるいは私が付けて手渡しする。というのはありふれたやり方だが、ベテランさんのやり方は違った。

アイス売り場からハーゲンダッツのスプーンを取ってきた。
まずウインナーだけをそのままお客さんに食べてもらう。
次にマスタードをスプーンですくってウインナーに付けてお客さんに食べてもらう。
このマスタードをひと手間かけてスプーンを使ってウインナーに付けるという部分がミソだ。
これもまたお客さんにありがたみを感じさせる、商品価値を高める裏ワザの一つだろう。
教えてもらわなければ自分では一生気づかなかったと思う。

関連記事:マネキンの一日(業務の流れ)

-試食販売

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

のらねこ

ねこおばさん

週末某スーパーに試食販売の仕事に行くと、近くの売り場で別の販売員のおばさん(推定60代)が肉の試食販売をしていました。 職業柄なのか、販売員にはフレンドリーでおしゃべりな人が多いです。話しかければその …

変なお客さん(掃除編)

◎はじめに 試食販売をしているとたまに変なお客さんがやって来る。 いままで多数の変なお客さんをスーパーで目撃したり、接客したりしたが、ついにTHE MOST変なお客さんに遭遇した。 それは掃除をするお …

マネキンが楽しい件

◎「マネキン」とは? 業界用語でスーパーや百貨店に立っている試食販売員のことを「マネキン」といいます。 約5年前に、ふと「なにか新しいことをはじめたい」と思い、飯田橋のマネキン会社に登録したのがはじま …

福の神、あらわる

高級スーパーで試食販売 某高級スーパーでスープの試飲販売をしていた。 高級スーパーはどこもそうだが、一般のスーパーよりもやはり客数は少ない。 この店舗も開店から出足が遅かった。 お客さんが少ないと、当 …

スーパーの売り場

元マネキン&現マネキン

スーパーで試食販売をしていると、たまに「私も同業なのよ!」と、お客さんからカミングアウトされる。 その瞬間、お客さんに対する緊張感がとけて、リラックスしてしまう。 元マネキン(試食販売員)だった人もと …




 

椎名のらねこ

コロナで仕事がなくなり、現在は徒歩圏内の小売店でパートしてます。自分の気晴らしに、読んだ本、美味しかったものなどについて昭和的なセンスで記事を書いています。東京在住。既婚/子なし。