コロナ下トイレに籠城
投稿日:2021年5月6日 更新日:
コロナ下おうちでキャンプ
インドア派なのに突然テントで寝てみたくなりアマゾンで買った。
説明書がついてなくて自分では組み立てられず、夫に組み立ててもらった。
夫はテントを組み立てたにもかかわらず、突然私の部屋にテントが設置されたことが気に食わないらしい。
私がテントの中に引きこもることで、夫が私を自由に監視/観察/目視できないことが不満らしい。
そもそも私のことを常に自分の監視下に置こうとしなければいいのに、と思っている。
夫はつき合いが長くなると、私の保護者みたいな立場に自分を位置づけたがりがちで鬱陶しい。
年齢(中年)的に職場でも責任のある立場にたち、常に若手を指導している。
真面目すぎて不器用で、職場と家庭のオンとオフの切り替えができないのかもしれない。
部下に説教するのが好きで、私にも機会があれば説教しようとスキをうかがっている。
テント設置当日
「コロナ下おうちでキャンプ」という私の愉しい計画が夫に水をさされてムカついた。
以降なるべく夫とは顔を合わさず、口もきかないつもりだ。
夫は長時間の晩酌が趣味だが、それにも参加しない。無視。
夫は、二人で食べようと腕を振るった料理を一人で食べ、一人で日本酒を飲み、私はテントの中で前もってスーパーで購入したタコ焼きを食べて寝た。
テント設置2日目
翌日もGWが続く。夫はGW中外出せずに自宅で存分に仕事をしようと張り切っている(仕事が趣味なのだ)。
私のテントに否定的な夫は私の敵だ。
狭いマンションの中で敵と顔を合わせたくないので、朝イチ(といっても10時台)にジャージをはいて家から飛び出した(午前中のウォーキングまれにランニングが私の日課)。
最寄りの商店街まで歩いて、昔ながらの喫茶店で寿司屋の漫画を読みながらモーニングを食べた(税込480円)。
あまり長居するのが得意じゃないので、食べ終わったらすぐに店を出てしまった。
モーニングを食べながらいろいろと計画が頭にわいてきて、商店街に本屋があったので前から欲しかった数独の雑誌(ニコリ/税込990円)を買った。
夫がいる家にはまだ帰りたくないので、百均で前から欲しかった2Bの鉛筆(削ってあるやつ)を買い(パズル用/4本入/110円)、時間つぶしに公園で数独を解こうと思った。
が、しかし、先ほどから便意をもよおしており、商店街のスーパーのトイレで済ますのはどうかと思ったので、トイレに行くために家に戻ることにした(計画変更)。
商店街から家までは徒歩20分くらいだ。
帰宅前にコンビニで飲みものと食料を調達した(税込684円)。
私はこれから狭いマンション(2DK)で夫と顔を合わせないためにトイレに籠城しようと思っているのだ。
帰宅後すぐさま前もって必要だと思ったものをササッと集めて万全の態勢でトイレに入り、鍵をかけた(普段はトイレでは鍵をかけない)。
まず用を足し、そのあとで久しぶりにトイレ掃除をした。
それから数独の雑誌を開いて懸賞問題(5/10締切)のmediumから解き始めたが、あまりに難しかったのでeasyに変更した。
ノドがかわいていたのでノンアルビールを飲みながら解いた。
床にすわっているとだるくなったので寝そべって解いた(二日酔いのときもトイレで寝そべる癖がある)。
そのうちお腹がグウグウ言い始めたので、たっぷりタルタルフィッシュバーガー(税込203円)を半分くらい食べた。
これは予想以上においしいフィッシュバーガーで興奮してしまった。
でも埼玉のタワーベーカリーの商品には以前からなんとなくおいしそうなイメージを抱いている(だから買ったのだ)。
トイレの籠城は12時台から15時までで終了。
その間2度ほど夫が「大丈夫かー」と声をかけてきたのでノックを返すことで生存状態を知らせた。
15時からは、準備をして仕事に行く、という流れになる。
コンビニのフィッシュバーガーを半分食べてもお腹が鳴りやまないので、いつもよりも30分早めに家を出て、前から気になっていた新店の肉うどん(税込500)を立ち食いした。
GW期間中は敵(夫)が在宅しているので、家ではこれまでのように台所や風呂場を自由に使いづらい。
それで、テント設置2日目の夜は、仕事の帰りに銭湯に立ち寄ることにした。
仕事は22時に終わり、家から最寄りの銭湯は24時に閉まる。
職場から自宅までは徒歩25分だ。じゅうぶん間に合うだろう
1万円札しか手持ちがなかったので、銭湯の前にコンビニでビール、ポリッピーなどを買って(税込471)小銭を確保した。
銭湯は税込470円。ドライヤーを使いたいので+30円払う予定。
東京の湯は熱い。
銭湯を出るやいなやコンビニで買ったビール缶を開けてグビグビ飲んだ。
23時台、ビールを飲みながらぶらぶら帰宅するぶんには愉しいが、帰宅後の面倒に対処するのがうざったい。
本来22時半頃に帰るものが23時半になり、少なからず夫は気にしているだろう(私の帰宅時間は21時半と22時半のパターンがあり今日は夫に知らせていない)。
マンションを外から眺めると、在宅しているはずの夫の部屋に明かりが灯っていない。
台所で晩酌しているのだろうか?(そういう時間帯だ)
しかし、家中真っ暗で夫の気配がない。
私に嫌われたことを察知して外泊か?
と、最初思ったが、夫の靴はそのままだし、夫の家の鍵もある。
早めに晩酌を済ませて、珍しく23時台に消灯して寝ちゃったのか?
私の方は、今夜は自室でキャンプファイヤーが計画されていた。
まあ、マンションでキャンプファイヤーは無理なので、キャドルナイト止まりだ。
でも、電灯を一切つけず、例のテントのそばで、キャンドルの炎だけを見つめながらビールを飲んだり、ウイスキーを飲んだり、チーズやポリッピーをかじったり、タコ焼きを飽かずつまみ、残り物のフィッシュバーガーを食べる行為は実に愉しい。
夫は結局たぶん隣の部屋に電気もつけずに潜んで(眠って)いる!?
ある瞬間『自室で自害し果ててるのでは!?』というドラマチックな展開が頭に浮かんだが、現実にはありそうにもない(確認してないけど)。
あとで少し心配になって、キャンプ中なのに電気を少しつけてキッチンを見ると、私分の焼き鳥が2本テーブルに残されていたので『晩酌は終わったんだな』と思った。
このテント購入に始まったバトルはいつまで続くのか!?
ともかくGWがようやく終わり、明日からは夫の通常勤務が始まる。
久しぶりに家でゆっくり過ごすことができそうだ。
テント設置3日目
夫は生きていて、朝、気配がした。
そもそもテント設置に対して夫がムスっとした不機嫌な顔をして不満の意を示したのでムカついて冷戦が始まった。
もうムスっとはしていないので、『そろそろいいか』と思い、短くあいさつした。
夜はもう少し会話した。
テント設置4日目
久しぶりにキッチンで朝ごはんを準備してゆっくり食べた。
夫は私の食事が終わった後で朝ごはんを食べていた。
夫が出勤するとき一緒に出かけて駅まで同伴した(普段からよくやっていた)。
夜、一緒にすき焼きを食べる約束をして駅前で別れた。
それから私はスーパーにすき焼きの材料の買い出しに向かった。
執筆者:椎名のらねこ
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