掃除機よりホウキがラクかも
投稿日:2019年9月26日 更新日:
掃除が嫌い
掃除が苦手で、面倒くさくて、手を抜きたくて、嫌でしかたない。
でも人一倍神経質なので、掃除をしない部屋にいると細かいゴミが目についてしかたない。
掃除をするのもストレスになるし、掃除をしないのもストレスになるという現実。
掃除機で吸えないもの
ある日、飼っているクサガメにエサをあげるとき、うっかりこぼして床にばらまいてしまった。
踏んでこなごなになっては大変なので、すぐに掃除機で吸いとろうとした。
ところが、1粒も吸いとれない。
掃除機にはときどきそんなことがある。
狙っているターゲットの大きなゴミを絶対に拒絶する意味不明な行動。
あとから考えれば充電が切れかけてパワー不足だったのかもしれないが、そのときは本当にイラついて、しかたなくホウキとチリトリで掃除した。
ホウキとチリトリは、畳の部屋で浴衣を着て落語を聞いて暮らす夫の所有物である。
軽くて便利なホウキとチリトリ
ホウキとチリトリで掃除をするなんて何10年ぶりだろう?
床にこぼれたエサは思うがままに一瞬ではきとれた。
めずらしく掃除に快感を感じた。
ちょっと前に読んだ『寂しい生活』の中で、脱電化生活を実践している稲垣えみ子さんが、ホウキの素晴らしさをたたえていた。
そのときは自分には関係ないと思いスルーしてしまったが、実際に使ってみれば、本当にホウキはずぼらな人間にこそおすすめの掃除道具かもしれない。
重い掃除機だと障害物をよけるのに苦労するが、ホウキは軽々と障害物をこえていく。
そもそも重量がほとんどないので掃除機と比べて持ちはこびがラクでしかたない。
昔、学校や職場で使ったホウキはかなり年季が入っていて端が丸くちびていた。だから部屋の隅などは掃除しにくくてもどかしかった。
一方、うちにある夫のホウキは新品同然だ。
新品のホウキは毛がみっしりはえそろっていてとても掃除が気持ちいいのだ。
ホウキではきとれないもの
唯一ホウキが苦手なのは、綿ぼこりの掃除だ。
ホウキではいたり、チリトリにいったん入れても、ふわふわと逃げだしてしまうことがある。
こればかりはしかたないので大目に見る。
関連記事:寂しい生活/稲垣えみ子
■寂しい生活 – 稲垣 えみ子(東洋経済新報社)
執筆者:椎名のらねこ
関連記事
-
幼少期からずっと毒親(母親)に苦しめられていたので、大人になっても人間に根源的な不信感をいだいている。 親とか子とかと二度とかかわりたくなくて、子どもをつくらない。親になりたくないし、子どももぜんぜん …
-
寝つけない夜に暗闇の中でいろいろ考えているうちに、ふと昔のことを思い出した。 20年以上前に結婚したての頃は、今思えば何年間も夫に定職がなかったために、父親が生活の心配をしてときどき仕送りをしてくれた …
-
ある日、夜の9時半に「銭湯に行こう」と思い立った。 夫が会社から帰宅して晩ごはんが10時半〜11時くらいに始まるだろうか? 今夜のおかずはカツオのたたきで、薬味も全部大皿に盛って冷蔵庫に入れてある。 …
-
掃除が苦手で嫌い。 苦手だから嫌いなのだと思う。 掃除してもきれいにならない空しさが大嫌い。 しかし、そんな私に助っ人が現れた。 ある日、マンションにダスキンの人がやって来て、レンタルモップのお試しを …
- PREV
- 魅せられて、バリ島/中田ゆう子
- NEXT
- ヨクイニンぜんぜん効果ない