季節を楽しむのはタダ
投稿日:2018年2月5日 更新日:
◎俳句にはまった
4、5年前に俳句にはまった年がありました。
春に始めて、最初はとてもうまくできるんですね。自分になにも期待していないので思いつきがちゃんと俳句のかたちになればそれだけでうれしいのです。
だんだん「もっとうまい句を」と欲が出てくると、作っているはしから気に食わなくて全部ボツ。そのうちなにもできなくなって俳句ブームは1年強で終わりました。やっぱり2年目に入ると苦しいですね。同じネタを使ってもう一度新しい俳句をつくるというのが大変でした。
とはいえ、あの1年は幸せでした。
俳句のルールは5・7・5と季語。使いたい言葉がどの季節に属しているのか調べるための歳時記が必要です(今はインターネットでも調べられますね)。
それからは外に飛びだしてネタさがしです。といっても普通に家を出て通勤・退勤中に歩きながら周りをキョロキョロ見まわすだけでいろんなネタが見つかります。気温、季節ごとの空気、風、空の色、月、花、鳥など、素材はいつでも身のまわりにあふれています。
俳句を意識することで今まで無視していた自然が自分の視野にどんどん入ってきて歩いているだけでワクワクと楽しくなります。それが俳句づくりの醍醐味だと思います。
◎四季を楽しむ
ご存知のとおり日本には四季があって、私たち日本人は四季を通じて1年をめいっぱい楽しんでいます。なにしろ自然を観察するのはタダですから…。これからだと外を歩けば梅や桜を楽しめるでしょう。鳥も飛んでいます。住宅地でもけっこう見られます。空や月をながめるだけでも心がスッとします。
さらに季節を楽しみたい人には、東邦出版から出ている『日本の七十二候を楽しむ―旧暦のある暮らし―』という本がおすすめです。
一般には1年を春夏秋冬の4つの季節にわけますが、季節を72に分けて約5日ごとの期間に名前をつけた一派がいて、それを七十二候(しちじゅうにこう)といいます。
昔ながらの季節の移ろいを楽しむ知恵で、現代でも有効だと思います。
短い文章と美しいイラスト、季節ごとの祭りや旬の食材に関するネタありで読むだけでしみじみと懐かしい気持ちになります。
今の生活と大きく異なるのは、七十二候の生活の中心に農業があることです。農事にかんする記述が多いです。それ以外の季節感覚はあまり変わらないようです。
執筆者:椎名のらねこ
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