心臓弁膜症の手術のタイミングは?(11/12)
投稿日:2021年11月12日 更新日:
心臓手術は早めがいい?
10/12に僧帽弁閉鎖不全症と診断されて、心エコー検査のデータからいうと(最)重症だと告げられた。
エコー検査の技師の所見は「症状があれば手術?」。
対面した循環器内科主任部長は、医者なのに不思議なことに優柔不断で、私に対してサクサクと病気についての説明をしない(話し始めるまでの沈黙が長い/言いよどむ)。
私がいきなり重症の心臓病だといわれてショックを受けるのをおそれているのか?
ショックを受けるのはしかたないけど、でもそんな医者って変だ。
自覚症状が「疲れやすい」以外なにもないので、心臓手術の話は具体化せず、とりあえず「様子見」ということになった。
次回の診察予約は「年明けよりも年内がいいでしょう」ということで12/21に決まった。
「症状があれば即手術?」の可能性もあったが、早くとも12/21まで手術への移行はないということか・・・
手術なら手術でいいが、最初に手術費用の算段をしなければならない。
10/12以降ネットで僧帽弁閉鎖不全症の症状や手術方法、手術費用についてどんどん調べた。
インターネット上の記事は循環器科の医者が書いているわけだが、いろいろ読み比べると矛盾する内容もあって混乱する。
私がいちばん知りたいのは、手術をすべきのタイミングだ。
最初の診断ではなるべく早く手術したほうがいい、という印象を受けた。
その後、現在問題なく働いたり、日常生活が送れているのだから、わざわざ胸を切り開いて体にダメージを与える必要はないのでは?と考えた。
手術後、体が回復するまでひと月くらいかかるし、不具合のある自分の僧帽弁を人工弁(生体弁or機械弁)に交換した場合も、手術以降体は元の健康体には二度と戻らない。
生体弁はウシやブタの組織を利用するらしいが耐用年数に限りがあり、10年以内に再び交換という可能性が高い。
とてもコスパが悪い。
機械弁は耐久性があるが、手術後一生ワーファリンという抗血液凝固剤を飲み続けなければならない。
とても嫌な、気の進まない選択肢だ。
耐久性が問題になるのなら、現心臓は不調だがとりあえず無償で働いてくれるので可能な限り利用して、生体弁が劣化するスタートをできるだけ遅らせたほうがいいような気がする。
もし機械弁と交換して抗血液凝固剤を一生飲み続けるのなら、それもスタートはできるだけ遅いほうがいい。
だが、インターネットに気になる記述があり、心臓手術時の心臓の働きが、手術後の心臓の働きを左右すると。
つまり心臓の働きがもっと悪くなってから手術をすると、手術後も心臓の働きはそれほど目覚ましく回復しないということか?
私の診断医も「不整脈を起こしてから対処するのでは遅い。その後の治療が困難になる」というようなことをいっていた。
なにか起こる前に手術に踏み切ったほうがいいのか?
上の記述を読めば早めに手術にとりかからずにいられない。
『来年早々手術を受けよう』と決断し、保険について調べたり、手術費用の捻出方法を考え始めた。
一方で、心臓外科医の天野篤先生は『あきらめない心』という本に「心臓手術を受けた人は手術前よりも元気になる」と書いている。
ダビンチ手術が良さそう
その後、ニューハート・ワタナベ国際病院のウェブサイトで「ダビンチ手術」という、胸を中央で切り開かず体の右横に小さい穴を4つ開けて行うロボット手術があることを知った。
費用は他の心臓手術とあまり変わらず、協会けんぽの「限度額認定証」も適用でき、体のダメージは少なく、回復までの日数が短いという良いこと尽くしのロボット手術だ。
たぶん難点は、ダビンチ手術ができる病院が限られていることだ。あと技術力に差があること。
ダビンチ手術の存在を知り、『心臓機能が低下する前にニューハート・ワタナベ国際病院でダビンチ手術を受けよう』と決めた。来年の2月あたりに。
しかしまたまた転向があった。
ニューハート・ワタナベ国際病院のウェブサイトにある心臓弁膜症の自己診断チャートをやってみると、「まだ手術をするタイミングではない」という結果が出た。
なかなか心臓手術までの道のりは遠い。
執筆者:椎名のらねこ
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