商売のジンクス
投稿日:2018年4月22日 更新日:
◎まえがき
ジンクスって面白いです。
普段みんなあまりジンクスについて大っぴらに話し合わないようです。
たしかに縁起かつぎというのはペラペラしゃべると効果がうすれそうな気もします。
でも現代でもジンクスを信じている人は意外と多いですよね。
スポーツ選手の縁起かつぎは有名でしょうか。
◎販売のジンクス
私もいくつかのジンクスを信じています。
仕事関係のジンクスでは「準備を完ぺきにしすぎると、お客さんが来なくなる。商品が売れなくなる」というのがあります。
商店でも、飲食店でも、ちょうど品切れしている商品をお客さんが欲しいと言う。たまたま材料がなくなってしまったメニューをお客さんが注文する、というのはよくあるパターンです。
だから、このパターンを逆手にとって、商品がちょっと品薄な気配をウソでも醸すことができれば、お客さんはだまされて(?)その商品を欲しがるのではないかと考えたりもします。
あとお客さんが少なくて暇なので「このスキに報告書を書いてしまおう」と思い書類をとりだして書きはじめると、そのタイミングをみはからったように、お客さんが邪魔をしに(?)くるというのもよくあるパターンです。
だからこのパターンを利用して、暇なときはあえて「お客さんが来ないときにやるとよい作業」を始めるようにしています。そうするとすぐにどこからともなくお客さんが現れて寄ってきてくれます。
◎商売のジンクス
昔、お店などで電球がきれかかってチカチカ点滅しているのを放置していると商売にさしさわる、と聞いたことがあります。
まあ、あれは見ていて気持ちのいいものではありませんからね。
先日、70歳くらいの仕事仲間のKさんから面白いジンクスを教えてもらいました。
「店の従業員は絶対に表玄関から出入りしてはならない」というものです。
従業員が表から出入りすると店の売上げが落ちるそうです。
実際にあった事件です。
Kさんは別の販売員Мと2人で仕事をしていました。
昼時になり、Мが先に昼休憩をとることになりました。
Мは裏出口にまわるのが面倒なので店の表玄関から出て、またそこから帰ってきたところを店長に見つかって、大層怒られ、仕事の途中で家に帰らされたそうです。
登録会社にもクレームがきて仕事を減らされて、けっきょく退社してしまったとか。
数十年前の出来事です。
Kさん自身も昔夫婦で商売をしていました。
自分たちと従業員はもちろん子供がうっかり店の入口を使用したときもきつく怒ったそうです。
「でも時代劇じゃ、みんな店の表玄関から出入りしてますよね?」とツッコミを入れましたが、後で考えると、あれはフィクションであり、登場人物がみんな店の裏口から出入りすると視聴者にわかりにくいのだ、と気づきました。
現代でもスーパーや百貨店で働くときは裏手にある従業員用の通用門(通用口)からはいって入店手続きをします。帰りもそこから退出するのが一般的なルールです。
おもてだって「縁起が悪いから」「売上げが落ちるから」とは誰も言わないし、どこにも書いてないけれども、昔ながらのジンクスの影響も少しはあるのかもと思いました。
執筆者:椎名のらねこ
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