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試食販売

なぜマネキンってわかったの!?

投稿日:2018年8月29日 更新日:

仕事がえりに近所のスーパーに立ち寄った。
チェーン店舗が2軒しかない昔風の小型スーパーだ。

あまり儲ける気はないように見える。従業員が食っていければいいという感じ。
10時閉店なので刺身などは8時になると値引きシールを貼って早くも店じまいにむかってしまう。

消費者のために良いものを出来るだけ安く仕入れて、求めやすい価格で提供しよう、という姿勢が売り場から見え隠れする、いまどき希少な存在のスーパーだ。

売上高が知れてるのと、店内が手狭なためかマネキンによる試食販売はほとんど行われていない。

これまで見たことがあるのはヤクルトくらいだろうか・・・。

まれに店内に試飲販売者がいると、同族のよしみでなんだかうれしくなって試飲して買ってしまう。

さて、この日は、店内に入っておいしそうなものを物色していると、女性の大きな呼びこみの声が聞こえてきた。

『試食販売を元気にやっている人がいる・・・』と思った。

野菜、豆腐売り場、肉、魚と移動するごとに声がますます大きくなった。

明治のR-1を売っているようだ。

1本となりの通路でパックされたイワシなどを見るふりをしながら試食販売の様子をうかがった。

向こうで女性客がR-1を試飲した。

私も近づいていった。

試食台の手前にドリンクタイプのR-1、奥にスプーンで食べるヨーグルトタイプがたくさんカップに盛られて並べてあった。

ドリンクを飲んで、低糖タイプを1本カゴに入れた。

それから牛乳コーナーに移動すると、R-1の販売員が走ってきて、「これもあげる!」といって、なにか渡してくれた。

ときどき試食して商品を購入すると余っている試供品をくれたりする人がいるので、またティッシュかなにかかな~と思ったら、意外なものだった。

R-1を入れていた透明の試飲コップと透明の試食カップ。

それぞれ100個ずつ。計200個。

『なんで私がマネキンだとわかったの!?』と、とてもビックリした。

が、冷静になるとそんなことはわかるはずがなく、一般のお客さんとして扱われたにすぎない。

まぁ、お客さんも小さなコップとカップを家庭で使わなくもないか?

洗う必要がなく使い捨てで便利といえば便利?

とりあえずお土産をもらったのでさらにR-1を2本カゴに追加してその場を立ち去った。

ところで、試飲・試食用の資材には透明と不透明の2種類がある。

試食販売の性質を考えると、絶対に透明の資材の方が有利と思う。

呼びこみの声を聞いて遠くからこちらをうかがうお客さんがどんな商品を販売しているかが一見してわかりやすいからだ。

でも透明のコップやカップは熱いモノに弱く、実際に試食販売で使用するのは圧倒的に不透明の白いコップや皿が多い(本当にすぐ変形する)。

とはいえ、透明コップ&カップをR-1のマネキンさんにもらった翌日、さっそくそのカップに豆腐を入れて自分の試食販売に利用したのだった。

まるで神さまがプレゼントを与えてくれたかのような不思議な体験だった。

試食カップ

関連記事:忘れられないお客さん

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椎名のらねこ

コロナで仕事がなくなり、現在は徒歩圏内の小売店でパートしてます。自分の気晴らしに、読んだ本、美味しかったものなどについて昭和的なセンスで記事を書いています。東京在住。既婚/子なし。

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